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ユリイカ 2015年9月号 特集 男の娘-かわいいボクたちの現在

秀良子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791702947
ISBN 10 : 4791702948
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2015
Japan

Content Description

ユリイカ 2015年9月号 特集=男の娘
"かわいい"ボクたちの現在


『ユリイカ 2015年9月号』 
■人生に関する断章*44
  
西鶴『武家義理物語』を読む / 中村稔


■記憶の海辺——一つの同時代史*5
  
「プラハの春」前後 あるいは才能の行方  / 池内紀


■[新訳]ステファヌ・マラルメ詩集*最終回
 
君の歴史に入り込むのは 他二篇 / ステファヌ・マラルメ 訳=柏倉康夫


■詩
  
百年と蝉は鳴く  / 三角みづ紀


■耳目抄*333
  
私の平成二十七(二〇一五)年八月  / 竹西寛子


"男の娘"  "かわいい"ボクたちの現在


【対談】
女装男子は一日にしてならず、いわんや男の娘をや  / ふみふみこ+秀良子


【常に傍らにありし者たち 】
トランスジェンダー文化の原理  双性のシャーマンの末裔たちへ / 三橋順子
“男性差別”社会の癒やし 女装男子の歴史と現在 / 佐伯順子
「女の子になりたい男」の近代  異性愛制度のなかの〈男の娘〉表象 / 樋口康一郎


【別なきもののパンセ】
超克される性/別  〈男の娘〉という存在論 / 大島 薫 聞き手=編集部
〈かわいい〉をめぐるエポケーとその諸条件  / 阿久津愼太郎
男の一生よりも刺激的な女の一夜 / さつき
女装と男の娘の容姿と身体  / あしやまひろこ
自由と抑圧のはざまでかわいさを身にまとう / 田中東子
ヘルマフロディトスの身体 オブジェとしての男の娘は如何にして誕生し、何を求めるのか / 柴田英里


【攪乱される描画】
境目と境界の漸近線  『境界のないセカイ』の向こう側 / 幾夜大黒堂 聞き手=編集部


大きな声ではいえないオトコノコ漫画の秘密  / 永山 薫


彷徨う者たちの倫理  来るべき志村貴子論のために / 日高利泰
BLに「男の娘」がいないわけ 「BL進化論」の立場から考える  / 溝口彰子
男の娘のメカニズム その見られ方、読まれ方 / 泉 信行


【または“愛”の名において 】
“オトコノコ”はどこにいる  / 井戸隆明 聞き手=編集部
魅せ(られ)た男たち 《男の娘》一〇年の軌跡 / 椿かすみ
「男の娘」への愛と傷と鏡 / 水野 麗
彼女から生えているのは「ぼくのと同じちんぽ」だ / 二村ヒトシ


【〈男の娘〉はどこにでも】
ショタ・女装少年・男の娘 二次元表現における「男の娘」の変遷 / 吉本たいまつ


■今月の作品
  
薪野マキノ・佐野玲子・城木信・佐々木貴子・サトウアツコ  / 選=藤井貞和


■われ発見せり
  
子産み、苦痛と快楽 / 宮澤由歌


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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ybhkr

    以前、男性ライターがいろいろなタイプの男の娘を取材してひとりひとりにかなりのページを割いて執筆した本を読んだが、それは男の娘のネガティブな部分、タイプによって違うけれど、ウツやホルモン、性自認とまわりとの落差での苦しみなど、ひとりの女装をしている人間としての生きにくさにスポットを当てている内容だった。そのせいか、女性の執筆陣や対談者の部分で、あくまでも文化のひとつとして語られる男の娘論に若干の違和感を覚えた。ユリイカという雑誌の性格上、そういうものなのかもな。阿久津慎太郎にはびっくりした。すごいな、おい!

  • Yasomi Mori

    「男の娘」は新たなセクシュアリティの可能性を切り拓く存在であるかに見えて、そのじつ旧来的な異性愛規範に強く規定されている、というのが多くの論者に共通する主張。“神への接近としての女装”という観点から、多神教文化の日本が古来より女装に寛容だった事実を眺める三橋順子氏や、「男の娘」は増殖恐怖・ルサンチマン・消費社会という3種のミソジニーを背景に《家父長制に抑圧され不全感に苛まれる異性愛男性が、女なしで同性愛禁忌に抵触することなく男同士の連帯を確保するために発明した欲望装置》だとする水野麗氏の論がとくに面白い。

  • c

    これは面白かったな。ユリイカの特集といえば、昼飯時の女子高生の如き躁的な自分語りの文章ばかりが並ぶイメージだが、今回は外れが少ない。どれも興味深く読めた。対談やインタビューすら、BLや百合特集のときにはない抑制が働いているように思えるのは、「男の娘」がセンシティヴなテーマである証拠だろうか。俺の自分語りをすると、「セーラームーン」で百合に目覚めなかったのと同様、「らんま1/2」でも特にトランスジェンダー的な欲望を刺激されたことはない。女らんまのような、所謂トランジスタグラマーが好みではないせいもあるが。

  • へんかんへん

    男ならズボン女ならスカート新しいデザイン模索すればいいと思う

  • ちゅるふ

    この文体で「クトゥルー神話」とかやってくれないかな?

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