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「みえない関係性」をみせる グローバル関係学

福田宏

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000270588
ISBN 10 : 4000270583
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

関係性が生じるとき、国家主体などのアクターだけでなく、媒介としてのモノや現象といった「シンボル」を通じることで、はじめてみえてくる側面がある。第5巻では、装い・音楽・スポーツ・言葉といった文化現象に着目していくことで、グローバルな状況での多様なアクターによる「みえない関係性」を浮かび上がらせ、その交錯の状況や、双方向的な関係性構築のあり方を明らかにする。

目次 : 「みえない関係性」をみせる―装い・音楽・スポーツ、そして言葉/ 1 装い(「キモノ」表象の民族主義と帝国主義/ ウズベク人はいかに装うべきか―ポストソ連時代のナショナルなドレス・コード)/ 2 音楽(戦時下日本の音楽産業と軍歌レコードの受容/ 「ユーゴウラヴィア」の担い手としてのロック音楽/ 中東のラップをめぐる力学とアイデンティティ形式―DAMの事例を中心に)/ 3 スポーツ(フランコ独裁とサッカーという磁場―現在に繋がるローカルでグローバルなサッカー/ サッカーを通じて見るロシアの国家と社会―二〇一八年のワールドカップを契機として)/ 4 言葉(言葉が動くとき―「セクシュアル・ハラスメント」の誕生、輸入、翻訳)

【著者紹介】
福田宏 : 1971年生。成城大学法学部准教授。国際関係論、地域研究

後藤絵美 : 1975年生。東京大学日本・アジアに関する教育研究ネットワーク特任准教授。中東地域研究、アジア比較研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Toska

    国家などの主体を分析対象としてきた従来の学問分野に対し、それぞれの主体が織りなす「関係性」そのものを問題にするのがグローバル関係学。と言われても今ひとつピンとこないのだが、服飾・音楽・スポーツ・言葉など文化現象を取り上げたこの巻は、素材の多様性に惹き込まれる。大日本帝国における「キモノ」の表象、ポスト・ソヴィエト期のウズベキスタンで求められるナショナルなドレスコード、「文化空間としてのユーゴスラヴィア」をつないだロック音楽、「セクシャルハラスメント」の言語化と輸入・翻訳等々。面白いですよ。

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