緑衣のメトセラ

福田和代

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087716580
ISBN 10 : 4087716589
フォーマット
出版社
発行年月
2016年04月
日本
追加情報
:
328p;20

内容詳細

人間は、今もなお、進化の過程にいる――。
理想を、正義を叶えるために、人はどこまで倫理を踏み越えられるのか。
怒涛のサイエンス・ミステリー!

都内にある高級老人ホーム「メゾンメトセラ」。ガンの発生率が高いという噂を幼馴染みの千足(ちたり)から聞き、フリーライターの小暮アキは興味を抱く。併設される不破病院では、ガンの最新研究が進められ、新薬を開発中だった。そんな中、不破病院でアルバイトを始めた千足が、不慮の死を遂げた。特殊なウイルスに院内感染したためだというのだが――。
旧約聖書に登場するアダムの子孫「メトセラ」は、969歳まで生きた。その名を冠する「メゾンメトセラ」には、人類の未来を左右する重大な秘密が隠されていた!

【著者紹介】
福田和代 : 1967年神戸生まれ。神戸大学工学部卒業後、システムエンジニアとなる。2007年、航空謀略サスペンス『ヴィズ・ゼロ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • いつでも母さん さん

    福田さんの新作だ!と飛びつく。がちょっと肩すかし。私が理系で無い所為か?遺伝子やら生物のお勉強をさせられた気分。そこに多少の介護の必要な母を抱えたライター・アキと医療が絡む。高級老人ホーム併設の病院で行われていた研究っていうのが、有りそうだけれどいやいや流石に無いでしょう、これは。理想と研究の為なら許されるのか?それにしても最後が気になるわぁ。桂は何者だったの?え?誰か教えて〜(笑)でも、ヤヨイと二人どこかで生き抜いて欲しいな。

  • nyanco さん

    自衛隊など硬派な社会派ミステリーが多い福田さんですが、本作はサイエンスミステリー。東京湾での河童騒動から始まり、怪しげなフリーライターの仕事をしているアキの物語に続いていく冒頭、キャッチーとてもスムーズな展開で良かったです。高級老人ホームを併設する病院にまつわる「ガンの発生率が高い」という噂を元にスクープを狙うアキ。彼女の手助けとなりたいとアルバイトを始めた幼馴染・千足、ちたりんのキャラがとても良く、無職だった彼がやっと仕事を始めた途端…というアキを突き動かす展開も良い。続→

  • ゆみねこ さん

    介護を必要とする母親と暮らすフリーライターのアキは、近所の高級老人ホームと隣接する病院を調べ始める。幼なじみの急死、知り合いの相次ぐ死亡。人格者で高邁な理念を持つ 病院長・不破と、若き医師・桂。この病院に隠されていたものの正体!面白くて一気読みでした。お勧めです。

  • ゆみきーにゃ さん

    《図書館》面白かったけど最後の桂先生のくだりいらないかな〜。難しいお話だったけど、最後までぐいぐい読めた。本当最後が残念。

  • ナミのママ さん

    感想を読むと評価が分かれているようですが、私はこの不思議感に引き込まれました。サイエンス部分の、どこからが創作なのかわからないあやふやさ。登場人物の誰に視点を持って読むか。最後の完結しないもやもや感。このあたり、好き嫌いのわかれるところだと思います。主人公のやけに現実的な部分(介護と貧困)が、ファンタジーのような「メトセラ」に対比されて面白かったです。病を治す、寿命を延ばす医療の領域が、どこかで神の領域と重なっていく、今でももうどこかで行われいるのでしょうか。少し怖いです・・・。

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