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ウイグルで何が起きているのか(仮)Php新書

福島香織

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569843100
ISBN 10 : 4569843107
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
June/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

中国共産党に忠実で、清く正しい人々。ゴミ一つ落ちておらず、スリもいない完璧な町。だが、この地のウイグル人たちをよく観察してみると、何かがおかしい。若い男性は相対的に少なく、老人たちに笑顔が見られない。観光客に接する女性たちの表情は妙に硬い。いまSF小説の世界にも似た暗黒社会が、日本と海を隔てた隣国の果てにあることを誰が想像しただろうか。さらに共産党による弾圧の魔手は、いまや在日ウイグル人にまで及んでいるという。現地ルポとウイグル人へのインタビューから浮かび上がる「21世紀最悪の監獄社会」の異様な全貌。

目次 : 序章 カシュガル探訪―21世紀で最も残酷な監獄社会(羊の代わりに警官が増えた/ ホテルの出入口でX線と金属探知ゲートのチェック ほか)/ 第1章 「再教育施設」の悪夢―犯罪者にされる人々(テロリストと間違われる/ 100万人以上のウイグル人が強制収容されている! ほか)/ 第2章 民族迫害の起源(ウイグルの起源/ パミール以東の中央アジアの政治的独立は喪失された ほか)/ 第3章 世界の大変局時代における鍵―米中そして日本(「テロとの戦い」の標的にされたウイグル組織/ 文化大革命に対する抵抗 ほか)

【著者紹介】
福島香織 : 奈良県生まれ。大阪大学文学部卒業後、産経新聞社大阪本社に入社。1998年に上海・復旦大学に1年間、語学留学。2001年に香港支局長、02年春より08年秋まで中国総局特派員として北京に駐在。09年11月末に退社後、フリー記者として取材、執筆を開始する。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • absinthe

    こんなことが現実に起きているとは。信じがたいが事実のようだ。海外に出るウイグル人は事実上家族が人質としてとられており、表立って声を上げることもできない。本国に知れてしまえば家族はみな再教育施設行き。豚肉をにこやかに食べるイスラム教徒は演出であり、演技を拒むと再教育施設の厳しい拷問が待っている。人間には様々な信念があり思想があり信仰がある。少しずつ認め合うのが健全な社会のはずだが、それは当たり前に手に入るものではなかった。現実は厳しいようだ。

  • Aya Murakami

    図書館本・G7特集棚。 各種強制収容所…、中国はナチ野郎と同じでしたね。ウイグル人臓器の移植に群がるサ〇ジアラビアの富豪の皆様もグロい描写でした。 中国がウイグルにこだわる理由…。地下資源と海外からやってくるイスラム過激派対策だそうです。酒麻薬の代替になるダンスくらいならむしろ治安の向上につながりそうな気がしますが、酒も麻薬も百害あって一利なしですから。父親がアル中の自分が言います。

  • きみたけ

    著者は産経新聞で中国総局特派員を経験したフリージャーナリストの福島香織さん。ウイグルの大家族を分断し、洗脳を行い、ウイグルの宗教、伝統、文化の継承を断ち、ウイグル人を中国人化してウイグル人そのものをこの世から消し去ろうという、中国政府によるウイグル族「民族浄化」プロジェクトについて一石を投じた本。中国の拡大路線は台湾は言うまでもなく、尖閣諸島と沖縄にまで伸ばそうとしており、ウイグル人権問題は他人事ではないと感じました。ナチスよりも恐ろしい「民族浄化」の悪行を直ちに止めるよう国際社会の結束が必要と考えます。

  • 南北

    「私の身に起きたこと https://bookmeter.com/books/14454289 」でもひどいと思いましたが、おぞましい民族浄化の実態が書かれています。「再教育施設」に100万人以上が収容されているとも言われていますが、イスラム教を否定し、果ては臓器売買につながっているというディストピア社会が現代に存在しているというのは信じたくないことですが、これが実態なのです。トランプ政権も中国へのカードとしてウイグル人問題を取り上げるようになりましたが、日本がどう行動するのか考えていく必要があります。

  • けいご

    人類は「アウシュビッツはもう終わった」と思っているのだろうか。中国では現在進行形でナチスと同じジェノサイドが起きていて、第二次世界大戦と同じように企業や他国は何十年も見て見ぬふりをしている。迫害や虐殺を繰り返したドイツがその後どうなったか人類はまだ覚えているだろうか。中国もドイツと同じく人類史に恥の上塗りをするつもりなのか。その先に本当に明日なんて来るのか。一体何度同じ過ちを繰り返せば人類は弱者が弱者として生きて良い時代が来るのだろうか。そんな憤りを隠せない一冊でした。

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