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できそこないの男たち 光文社新書

Shinichi Fukuoka

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334034740
ISBN 10 : 4334034748
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2008
Japan

Content Description

「生命の基本仕様」こそ女である。分子生物学が明らかにした、男を男たらしめる「秘密の鍵」とは。SPY遺伝子の発見をめぐる研究者たちの白熱を伝えながら、「女と男」の本当の関係に迫る、あざやかな考察。

【著者紹介】
福岡伸一 : 1959年東京都生まれ。京都大学卒業。ロックフェラー大学およびハーバード大学研究員、京都大学助教授を経て、青山学院大学理工学部化学・生命科学科教授。専攻は分子生物学。著書に『プリオン説はほんとうか?』(講談社ブルーバックス、講談社出版文化賞科学出版賞受賞)、『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書、サントリー学芸賞受賞)などがある。2006年、第1回科学ジャーナリスト賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • mukimi

    基礎研究で食べていくと決めるのは音楽で食べていくと決めるのと同じくらいの博打だといわれる。だから基礎研究者はロマンを持ってる。生物学の教科書を無味乾燥なものではなくてきらきらした宝箱にするスパイスを隠し持っている。筆者が本の隅々まで惜しげもなくまいたスパイスだ。論理的な研究者でありながら情緒豊かなロマンチストである筆者だから書ける一冊。自分もこんな文章をいつか書きたいな。「現在全ての男が行っているのはママの遺伝子を誰か他の娘のところへ運ぶ使い走り」そう思うと世の男性陣がいじらしく思えてくる単純な私。

  • Nobu A

    読書中「女性に生まれた方が良かったかも」と思わせるぐらい衝撃的な面白さ。前著に耽溺し、タイトルに惹かれて選書の福岡伸一著書2冊目。筆者が参加した米国実験生物学会連合の研究集会の一場面から始まり、終始終着点が見えず、頁を捲る手が止まらなかった。内容だけではない。読者を引き込む類稀な文才と知識。恐らく英語も達者なんだろうな。正に碩学。チンギス・ハーンの雑学や「考える葦ならず管」等、言い得て妙な表現が鏤められ、知的好奇心が満たされるどころか若干興奮気味。前著07年初版「生物と無生物のあいだ」の翌年刊行にも驚く。

  • akira

    積読本。 久しぶりの福岡伸一氏。興味深い一冊だった。思った以上に科学的見地に基づいた内容で知的好奇心も大いに刺激された。合わせて著者が語る科学の世界の知識人たちのエピソードも読んでいて楽しい。 おどろきの一節。だが科学者が生物学的な構造を分析して得られる仮説ならば信ぴょう性はある。エビデンスとして提示されるいくつかの例。男性はみんな心当たりがあるのでは? 「生命の基本仕様。それは女である」

  • なっく

    生物学的な男と女の違いの解明、面白かった。生殖も出産も本当は女性だけでできるんだけど、効率化とリスク対策のために遺伝子の運び役として、男と言う性が急遽作られたらしい。そしてその俄かづくりによる欠陥の証拠が次々と突きつけられる!寿命が男の方が短いことに始まり、排尿と生殖の管が女は分かれているのに男は一つだとか、そのための不細工な縫い目(男性諸氏は分かるよね、分からない女性は彼氏に見せてもらって 笑)とか、男の不完全さに愕然。それでも生殖の季節にしか生きられないアリマキの雄に比べたらまだマシなのかも(^^)

  • 村越操

    生命の基本設計は女性であるというテーマが一貫して貫かれている。生命を文学的に語るとこんな文章になる。生命について思いを馳せたくなる。自分の細胞がより身近に感じられました。「つまり、いつの時代でもどんな地域でも、そしてあらゆる年齢層にあっても男のほうが女よりも死にやすい。こうしてみると、男の方が人生がたいへんだから、という自己陶酔的なヒロイズムは無力であることがわかる。歴史的、社会的にではなく、生物学的に、男の方が弱いのである」

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