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ストーカー病 -歪んだ妄想の暴走は止まらない-

福井裕輝

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334977641
ISBN 10 : 4334977642
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2014
Japan

Content Description

東京・三鷹で起きた高3女子刺殺事件は、ストーカー犯罪が深刻であることを改めて認識させられた衝撃的な事件であった。
ストーカー被害の訴えは、昨年過去最高の2万件になり、前年より約4割も増加した。

著者は「ストーカー独特の病理であり、単純に悪者と切り捨て、刑罰を科すだけでは根本的な問題は解決しない」との立場から、批判を覚悟の上で「犯罪加害者」の治療に力を注ぎ、世の中にその必要性を訴える今注目の精神科医。本書では、その病理の特徴を「うらみの中毒症状」ととらえ、初めて「ストーカー脳」の異常な構造にも言及する。
他にも、加害者、被害者との面談での生々しいやり取りや、あの野口英世が最悪のストーカーだった事例など興味深いエピソードも満載。

【著者紹介】
福井裕輝 : 精神科医、医学博士。1969年、アメリカ、インディアナ州生まれ。1992年、京都大学工学部卒業後、同医学部に入学、1999年に卒業し、京都大学医学部附属病院の研修医となる。2000年、福井県小浜市の公立小浜病院勤務。2003年、法務省京都医療少年院に勤務。2007年、厚生労働省国立精神・神経センター(現・国立精神・神経医療研究センター)精神保健研究所に勤務。2010年、性障害専門医療センターを設立し、性犯罪歴のある人や、ストーカー行為を繰り返す人の診療にあたる傍ら、司法精神科医として、犯罪者たちの精神鑑定を行っている。NPO法人性犯罪加害者の処遇制度を考える会の代表理事、一般社団法人男女問題解決支援センターの代表理事。その他、京都大学医学部精神科非常勤講師、内閣府性犯罪被害者支援に関する検討委員会の委員など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Takanori Murai

    野口英世はストーカーだった!?余談的なお話なんですがビックリ。ストーカー加害者に対する治療の必要性を訴える著者。ストーカー病と名付けて徹底した分析がなされている。司法と医療の連携を推奨されている。その通りだろう。さらにその間を繋ぐ、もしくはサポートする機関が必要だと思う。ストーカー、DV、ハラスメント、虐待これら加害者の治療と被害者の支援にもっと力を注ぐべきだろう。

  • 澤水月

    10年前、三鷹事件直後に加害者治療訴え。まず被害者を!など当時非難も浴びたが「恨み中毒+人の不幸は蜜の味」仮説や悲嘆ケア4段階の「悲嘆受容し前進」できず「対象が自分の誇り・全て」な加害者思考(芸能に関係した例多い感)が恐ろしいほど23年の事件にも合致、慄然。著者は国とプログラム共同で手がけた医師だが実も蓋もない現場感覚で被害者になりやすい人の実情に断れない気質・安易なSNS出会いへの警戒低さ挙げ…再刊は難しい?報道感覚は少なく被害加害両方実名(産経法廷ライブってあったな…)。ためになる所も多いが→(コメへ

  • かめぴ

    被害者にも落ち度、その考えはなかったかも。でも加害者を更正させないとストーカー被害はなくならない、というのには納得。自己で守るにも、警察にも限界があるからなぁ。

  • ybhkr

    野口英世のストーカー話、偉人だから純愛美談に書かれるけど客観的に見るときびしー!16歳から5年間もストーカーされた女学生の心労たまらんだろうなあ。ストーカーが紙幣の顔になる国日本はやっぱりストーカーに甘い気がする。ストーカーに携わっている著者でさえ、メール20回で逮捕は行き過ぎという考え。20回って充分驚異で恐怖。また、著者がいきなり自分流語りを始めたり多重人格や幼児虐待などいろんな案件に話が飛ぶのもどうかと。内容が解りやすく、文字も大きく読みやすいので、もっとストーカーの話が読みたかった。

  • 理慧(みさえ)☆理月(みーな)

    「加害者を治療しない限り、被害者が救われることはない」 「被害者側にも非が認められるケースは少なくない」

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