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シベリウス 作曲家 人と作品

神部智

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784276221963
ISBN 10 : 427622196X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2017
Japan

Content Description

目次 : ■生涯篇 / ハメーンリンナ時代 / ヘルシンキ音楽院時代と留学 / フィンランドの民族精神を求めて / 疾風怒濤の時期 / 交響曲への道 / 国際的評価を得て / 生活環境と作風の変化 / 暗黒期 / 新たな光明 / 晩年の創作活動 / 創作の苦悩とヤルヴェンパーの沈黙 / ■作品篇 / 交響曲/管弦楽曲/劇音楽/室内楽曲 / ピアノ曲/歌曲/合唱曲/その他 / ■資料篇 / 年譜/ジャンル別作品一覧 / 関連地図/系譜 / 主要参考文献/人名索引

【著者紹介】
神部智 : 茨城大学教授。ヘルシンキ大学大学院博士課程修了。博士(音楽学)。大阪大学、宇都宮大学、国立音楽大学講師を歴任。東京藝術大学、横浜国立大学、早稲田大学の公開講座、自治体主催の市民講座の講師をはじめ、NHK番組の出演・監修など、多方面で活躍している。シベリウスに関する論文、エッセイ、プログラム・ノート、ミニチュア・スコア(音楽之友社)の解説を多数執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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 有名で愛好者も多いにもかかわらず、シベ...

投稿日:2021/04/09 (金)

 有名で愛好者も多いにもかかわらず、シベリウスは謎に満ちた存在だ。その音楽は「作りもの」であることを超越して宇宙や自然に通じている。20世紀という激動の時代に生きながら、「目新らしさ」や「革新」「思いつき」といったものを排除して、一種「あるべくしてあるもの」という音楽を書き続けた。それでも「保守的」「古めかしい」ということだけでは済まされない、人を惹きつけるものがある。そして、晩年の30年にも及ぶ沈黙。  そういったシベリウスの生涯と作品を、平易に適切な内容と分量で提供してくれる好著である。  交響曲、それも1、2番ばかり、そして若き日の「フィンランディア」ばかりが演奏される作曲家の全体像をあらためて把握して、知られざる音楽にも耳を傾けるきっかけを手に入れたいと思う方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。思いっきり、フィンランドを訪れてみたくなります。

Tan2 さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • のっち♬

    理論習得にはじまり作曲家として生涯孤独を貫いたシベリウス。交響曲の在り方を根本的に問う時代を生きた彼は毎作難産に陥った。着想と構造化を分離させ、素材を作品間で往還させる可能性の洞察力と柔軟な発想力が彼を大成させたのだろう。無論、周囲のサポートがあってこそだが。周囲の当惑や外的影響を意に介さなくなった意味で4番は重要な転換点。孤独や超越的存在を求める一方で社交性も見せる性格は、神秘と寂寥を湛えた楽想の中に時折覗かせる人懐っこさと重なる。ストイックな姿勢が最終的に自己批判となって筆を折らせたのは皮肉な悲劇だ。

  • 汲平

    シベリウスの劇伴奏音楽集というCD6枚組輸入盤を買いました。音楽は素晴らしいのですが、解説が英語なので、劇のストーリーが判らず・・・。図書館で借りて、せっかくなので楽曲解説だけでなく生涯篇も読んでみました。酒とタバコと贅沢におぼれ、借金だらけで、家庭の困難から逃げ回り、人としてどうかという感じですが、それなのに音楽は素晴らしい。音楽家にはこういう人いますよね。モーツァルトもブルックナーもヤナーチェクも一種の生活破綻者ですものねぇ。

  • おだまん

    もっともっと作品を味わってみたくなりました。

  • cochou

    シベリウス=フィンランドのナショナリズムを音楽で体現、みたいな図式は単純過ぎるとわかる。通った音楽院は1882年創立で教師も教材も不充分、弦楽四重奏団もないという状態だったらしい。 スウェーデン系とフィンランド系の対立、ロシアへの抵抗、独立後の左右対立等政治的な背景も理解できる。

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