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悩ましい国語辞典 角川ソフィア文庫

神永暁

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044003487
ISBN 10 : 4044003483
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

辞書編集37年の立場から、ことばが生きていることを実証的に解説。意外だが、江戸時代にも使われた「まじ」。「お母さん」は、江戸後期に上方で使われていたが、明治の国定読本で一気に全国に。「がっつり」「ざっくり」「真逆」は最近使われ出した新しいことば…。思いがけない形で時代と共に変化することばを、どの時点で切り取り記述するかが腕の見せどころ。編集者を悩ませる日本語の不思議に迫る、蘊蓄満載のエッセイ。

目次 : 本文/ 辞書編集者の仕事

【著者紹介】
神永曉 : 1956年、千葉県生まれ。辞書編集者。元小学館辞典編集部編集長。1980年小学館の関連会社尚学図書に入社。1993年小学館に移籍。尚学図書に入社以来37年間辞書編集一筋の人生を送る。担当した辞典多数。2017年2月に小学館を定年で退社後も、『日本国語大辞典 第三版』に向けての編纂事業に参画している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • へくとぱすかる

    日本語がゆれている、というより、言葉は時代を経て変化していくもの。辞典によって扱いがちがう例が、こんなにあるのか、という驚き。何気なく(あるいは何気に?)使っている日本語が誤用に満ちていて、しかも「誤用」が多数派になると、もはや元に戻らない。これこそ言葉の変化の現場そのものだ。辞書はどこまで「正しい」とすることができるか。「悩ましい」という言葉自体、意味がゆれている言葉であるところが、絶妙なタイトルのネーミングだ。悩むという意味にどの程度、官能的なニュアンスを読み取るか、パーセントで表現してみては?

  • future4227

    長年、辞書の編集に携わってきた筆者が、誤用を招きやすい言葉の数々について辞書的にはどう扱うかを述べたコラム集。言葉本来の意味を貫くべきか、世の中に広く浸透している意味を認めるべきか、確かに辞書を作る側としては悩ましい問題だ。どうするかは出版社によって方針が異なる。「灯台下暗し」の灯台は海岸にある灯台ではないのだそうだ。おそらく多くの人が誤解しているはず。でも、辞書作りのプロでも誤用や誤解はあるそうで、それを聞くと少しホッとする。さて皆さん、シャベルとスコップ、どっちが大きい物と思っています?

  • Koning

    辞書編集者の目線(小学館国語大辞典というOEDと似たコーパスベースというか用例を集める辞典の編集者というところがみそ)による誤用と思しき、あるいは意味の変化が大きい言葉のあれこれにコメントしていく。規範文法がない日本語で間違いと言い切るのはそろそろ無理があるでしょ?派なんだけど、まぁこれはその語源に対するリスペクトも含めてのこだわりは読んでいて楽しいと思う。日本語を普段使う人は読んでおいて損はない楽しい一冊。

  • 山ろく

    著者は元小学館辞典編集部編集長。辞書の役割は現状の把握か規範性の確保か。五十音順に並べた言葉に、意味の揺れや変化を巡る「悩ましい」エピソードが添えられる。しばしば登場する文化庁の「国語に関する世論調査」で、例えば「本来の意味でない使い方をする人が多い」という調査結果が出た語を辞書はどう扱うのか。誤用がこれ以上広まらないかと気をもんだり、補注として載せるべきかと悩んだり。「々」には読みがないとか、「的を得る」は本当に誤用かとか、70%以上が誤解している言葉の扱いにはどの辞書も苦慮している等の話も面白かった。

  • あまみ

    いい本ではあります。私も誤用していた言葉が結構あった。まず本書の題名にある「悩ましい」も官能が刺激される、との意味だけだと思っていたが、苦悩の意味の方が原だと、本書ですっきり解った。▽言葉の使い方は時代とともに変わってきたのは解るが、間違った使い方を多くの人が使っているから、それらを認めていくのはいかがなものか。そして驚いたことに辞典に載せていくものさえあるという。止めてほしい。TVなどの媒体も流されず、間違った使い方を正す使命があると思う。辞書編纂者はなおのこと。

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