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コミュ力は「副詞」で決まる 光文社新書

石黒圭

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334046606
ISBN 10 : 4334046606
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2023
Japan

Content Description

副詞というと、わかりにくくて地味な品詞のイメージを持つ人が多いだろう。しかしそんな人でも、じつは日々の生活の中で、驚くほどたくさんの副詞を使っている。「めっちゃ」「やっぱり」「じつは」「なるほど」「まことに」「せっかく」「あいにく」「おかげさまで」等々…。名詞、動詞、形容詞のようにSVOCのいわゆる五文型を構成する要素とはならないが、しかし副詞は単なる添え物ではない。書き手の気持ちをもっともストレートに伝える要素であり、読者は副詞に敏感に反応するのである。その選択に成功していれば共感を得られるが、失敗するとそっぽを向かれるだろう。本書ではコミュニケーション向上の鍵となる副詞について、その分類と機能を知るとともに、使い方の勘所を、社会・文化的背景も交えて解説する。

目次 : 第1章 副詞とは何か―「副詞ってやっぱり難しい?」/ 第2章 副詞の多用―「ホントにホントにライオンだ♪」/ 第3章 情態副詞―「ちゃんとやってよ!」/ 第4章 程度副詞―「超気持ちいい!」/ 第5章 予告副詞―「ぜんぜん面白くない…」/ 第6章 検討副詞―「ぶっちゃけ、年収いくら?」/ 第7章 副詞と印象―「一生懸命のんびりしよう。」/ 第8章 副詞と配慮―「わざわざすみません。」/ 第9章 副詞と文体―「すごく?とても?きわめて?」/ 第10章 副詞と社会―「せっかく神様がいるのなら…」/ 第11章 副詞と世代―「本気(マジ)?本気(ガチ)?」

【著者紹介】
石黒圭 : 1969年大阪府生まれ。神奈川県出身。国立国語研究所教授・共同利用推進センター長、一橋大学大学院言語社会研究科連携教授。一橋大学社会学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門は文章論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yyrn

    副詞について、実に多彩な角度から詳しく論じている本で、ふんふんと納得しつつ読み終えた。が、たぶんすぐ忘れてしまうので、具体例を列挙してもらっただけで十分かもw。確かにこれらを使いこなせれば会話も文章も間違いなく魅力はアップするだろうw(逆に副詞の入っていない文章はまるで役所からの通知文か?)▼目次と各章に登場する主な副詞)@副詞とは何か(やっぱり)、A副詞の多用(ホントに、もう、まあ、ちょっと、けっこう)B情態副詞(ちゃんと、しっかり、きっちり、どんどん)C程度副詞(超〜、とても)D予告副詞(ぜんぜん)⇒

  • カレー好き

    最近コミュ力が低下しているなと思い、タイトルで手に取る。副詞の種類の多いこと。これだけ多くの副詞を巧みに使い分けられることができれば、表現豊かな会話術が身につくのでしょう。普段は口癖のように同じ副詞ばかり使っているなーと思う。でもタイトルから想像していた内容ではなかった。

  • y.kakizoe

    文章を書くとき、思い通りに書けなくて語彙力を上げたいと思う。でもこの方法もあるんだ。副詞をもっと豊かに。これなら自分でも少しできそうな気がした。 流れる川の速さをどう表現するか。もともと頭の中にある自分の速さとそれを比較したとき、入れたくなるもの、期待性。 半分辞書のような本書。情報量も多め。これはこれからも、頻繁にお世話になりそうだ。

  • はづきち

    職場の図書館にリクエストした本。国立国語研究所の石黒先生の著書です。副詞は話し手の主観が表れていることが多く、どんな副詞を使うかによってその内容が本心なのかまでわかる。日本語は述語が最後に来る言語だが、陳述副詞などを使うことによってそのあとに来る言葉や内容がわかりやすい。コミュニケーションは副詞の使い方によって決まる。 副詞をこんなに細かく分類しているのに驚いたけど、その一つ一つを丁寧に学べば適切な副詞を使えるようになるはず。最後の章で「ガチ」「鬼」など最近出現した副詞を、考察しているのが面白かった。

  • ヘビメタおやじ

    副詞を文法的な形で捉えるのではなく、伝える内容から規定する考え方が実際の言語使用に沿っていて納得できました。初めは形容詞の連用形まで副詞に含めるのに抵抗を感じましたが、読み進めるうちに視点が変わってきました。副詞が、発話者・筆者の主観の軸を基に使われるということは、今まで意識してこなかったので驚きでした。そして、副詞にはその人の評価がにじみ出るという恐ろしい知見を与えてくれました。例文も豊富で、副詞の多面的な面白さを実感できました。

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