Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• ペミカン

  読了日：2025/04/09

  　藤裏葉のめでたさも束の間、哀しき柏木の物語。 音読してゆく中で意味もわかる気がしてきて、時折現代語訳もちらちら見る程度で、長い若菜の巻もさほど時間を要することがなかった。 　ごく狭い世界の自然や人の想いを、長々と和の言葉に紡いでいった紫式部に敬意を表すると同時に、人間の感受性や幸福観、等というものが、生まれた環境によってこんなにも異なることを思う。現代でも情報が異なる国などは・・と思いが広がってしまう。 　柏木も好きではないが、つくづく私は光源氏が嫌いだ。

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