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戦争とロジスティクス

石津朋之

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784296119059
ISBN 10 : 4296119052
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ロジスティクスは軍隊の「ライフライン」である。メディアでは最前線の戦いの場面ばかりが話題にされ、遠隔地に軍隊を移動させ、兵士に糧食や水を提供し、必要な武器および弾薬を運搬するという、戦いの基盤となるロジスティクスの側面はほとんど注目されない。だが、ロジスティクスが機能不全に陥れば、世界最強のアメリカ軍といえどもほとんど戦えないのである。本書は、第一級の軍事戦略研究者が、シュリーフェン計画、ロンメルの戦い、ノルマンディ上陸作戦、湾岸戦争、テロとの戦い、ウクライナ戦争などを題材に、ロジスティクスの重要性について明快に解説。

目次 : 軍事ロジスティクスへの誘い/ 軍事ロジスティクスとは何か/ 世界戦争史の中の軍事ロジスティクス/ 中世以降ヨーロッパ戦争史と軍事ロジスティクスの変容/ 「シュリーフェン計画」とロジスティクス軽視/ 「砂漠の狐」ロンメルとロジスティクス/ ノルマンディ上陸作戦とその後のロジスティクス/ パットンvs.モントゴメリー―戦争指導を手掛かりにして/ 湾岸戦争とコンテナの有用性/ 「テロとの戦い」の時代におけるロジスティクス/ 水陸両用作戦のロジスティクス/ 「アメリカ流の戦争方法」とロジスティクス/ ウクライナ戦争緒戦のロシア軍のロジスティクス/ 軍事ロジスティクスの将来を考える

【著者紹介】
石津朋之 : 戦争歴史家。防衛省防衛研究所戦史研究センター主任研究官。前戦史研究センター長。防衛庁防衛研究所(当時)入所後、ロンドン大学キングス・カレッジ戦争研究学部名誉客員研究員、英国王立統合軍防衛安保問題研究所(RUSI)客員研究員、シンガポール国立大学客員教授を歴任。放送大学非常勤講師、早稲田大学オープンカレッジ講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    戦争に勝つとは戦場の隅々までライフラインを構築し、ロジスティクスを絶やさず運営する経営能力こそカギであると、20世紀の諸戦争からウクライナ戦争までを取り上げて論証していく。しかし実戦では予定など簡単に覆り、連合船が普通の現代戦では各国の戦争文化の差異もあり計画通りにいかないのが普通という。「平和のために戦争を」という著者の考察に同意できる部分は多いが、同じ引用や補助線が目立ち却って内容がブレている印象だ。本にするのなら過去に発表した文章を集めるだけでなく、全体に手を入れて統一した論考にしてもらいたかった。

  • 姉勤

    ロジスティクス。運輸会社の横文字化のイメージ。古来、兵站・輜重として軍隊の裏方を担い、戦史やフィクションでは軽視されがちな(実際、旧軍では致命となり、多大な餓死者を出した)戦場への補給のライン。ラストワンマイルの通り、適時適量の投入がなければ、どんな作戦も強兵、物量で優っても勝つことは難しい。ノルマンディや湾岸戦争などロジスティックの優秀さで勝利した例や、現在進行形のウクライナ戦争を章に挙げ、重要性や将来の展望を述べる。個人的に、衛生面と心理面、排泄物と、遺体の処置については別途調べる必要がある。

  • よっち

    メディアではとんど注目されない戦いの基盤となるロジスティクス。過去の戦争を題材に、ロジスティクスがどのように運用されてきたのか、その重要性について解説する一冊。砂漠の狼ロンメルの戦い、ノルマンディ上陸作戦、湾岸戦争、テロとの戦い、ウクライナ戦争などを題材に、ロジスティクスがどのように考えられていたのか、そしてどのように変わっていったのかが解説されていて、IOTやロボティクスといった手段の効率化・変化はあっても、実際の戦闘がどのような形になるのか、前段階で見積もりを見誤らないことの重要性は変わらないですね。

  • Mealla0v0

    戦争において重要なのはロジスティックである。戦場に兵士を移動し、その兵士が戦えるように武器や食糧、水などを補給する物流/兵站のことである。かつて物資は敵地で略奪することで補給されたが、近代戦争が大規模な兵士を動かすためにそれは難しく、軍隊に正式にロジスティック部門が採用される運びとなった(管理革命)。具体的なテクノロジーとしては鉄道とコンテナ(含パレット便)である。ロジスティックを構築できなければ軍隊は戦えない。アメリカは入念なオペレーションズ・リサーチによって軽視されがちなロジスティックを強固に築いた。

  • かどりん

    評価:C 浅い。表面的な解説が多く、課題と解決策の掘り下げ不足。 あと、同じセンテンスが繰り返し、あっちこっちの章でコピペするのはやめてほしい。本人はどこの章から読んでもいいと解説しているが、全部読む人にとってはくどいとしか言えない

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