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戦後東京と闇市 新宿・池袋・新宿の形成過程と都市組織

石榑督和

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784306073289
ISBN 10 : 4306073289
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2016
Japan

Content Description

世界屈指の繁華街、新宿・池袋・渋谷駅一帯の景観は、戦後復興期の変容にもとづく。闇市を原形に、都市の構造変化を解明した、近現代都市史研究の俊英による、副都心ターミナル近傍の形成史。

目次 : 序章 東京のターミナルと闇市/ 1 東京のターミナルの形成と駅前広場/ 2 四組のテキ屋が組織した闇市の盛衰 新宿の戦災復興過程/ 3 一主体が所有する広大な土地が支えた池袋の戦災復興過程/ 4 地主が開発したマーケットの簇生と変容 渋谷の戦災復興過程/ 結章 所有と占有からみる都市史

【著者紹介】
石榑督和 : 建築史・都市史、明治大学理工学部建築学科助教。1986年岐阜県生まれ。2014年明治大学大学院理工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。2015年に論文「闇市の形成と土地所有からみる新宿東口駅前街区の戦後復興過程」で日本建築学会奨励賞受賞、論文「闇市の形成と土地所有からみる戦後東京の副都心ターミナル近傍の形成過程に関する研究」で住総研第一回博士論文賞を受賞。2014‐2015年明治大学兼任講師、2015年より現職、2016年よりツバメアーキテクツ参画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • イボンヌ

    新宿と渋谷と池袋の闇市について、復元図をもとに解説されている。著者の博士論文を加筆し再構成したものでした。 新宿が露天商によって区画整理され、キチンと道路に沿って縄張りがあった事に驚きました。 当時の露天商の販売品目が、金魚や綿飴や焼きそばや風鈴等で現在の縁日で見かける品物と殆ど変わらない点が興味深い。 安藤組の安藤昇の名前も登場していた。 当時の新宿や渋谷の写真も面白い。

  • ちや

    博論

  • ゆき

    地図が面白い!!!へー。こんなところに闇市場。

  • Wataru Hoshii

    現在の新宿・池袋・渋谷が、戦後の闇市からどのように作られていったかを、土地台帳などの分析によって実証的に跡付けた本。学術的な研究論文だが、非常に面白い。個人的には、子供の頃は親に連れられて出かけ、学生時代には遊び場で、今は毎日通勤している渋谷の街の成り立ちを知ることができてワクワクした。渋谷の闇市が主にフォーマルな土地所有や契約関係のもとに形成されたため、今もその時代の痕跡を探しやすいことにも気づいた。「しぶちか」が露天商たちを収容した商店街というのも初めて知った事実。今後の闇市研究の基本文献だと思う。

  • アメヲトコ

    新宿・池袋・渋谷の三つのターミナルを事例として、闇市を軸として戦前から戦後へのを空間動態を分析したもの。その核となるのは、地籍図や火災保険図、区画整理の換地図などを用いた精緻な復原図作成で、本書末尾に配されている「補遺」を先に読んでおくとその労力がわかります。都市組織が生き物のように変動するさまは面白く、土地勘があるといっそう楽しめるはず。ブックデザインも本書では大きな役割を果たしており、各章冒頭部に闇市よろしく黒背景のカラー図版は心憎いばかり(色弱の私には色分け図は若干苦しみましたが……)。

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