Books

昭和ノンフィクション名作選 インターナショナル新書

石戸諭

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784797681598
ISBN 10 : 4797681594
Format
Books
Release Date
August/2025
Japan

Content Description

事実か、創作か、文学かジャーナリズムか‥。
日本の「ノンフィクション」は、昭和期、とりわけ戦後に隆盛を迎えた。そこにはいくつもの転換点となる、重要な作品が存在する。女性の発見ともいえる『女たちの二・二六事件』、スポーツノンフィクションの金字塔「江夏の21球」、戦前と現代との断絶を問い続ける『昭和16年の敗戦』、ジャーナルでは書かれない事件の裏に迫る『誘拐』など‥。
戦後80年、昭和100年の今こそ、読みたい、読むべきノンフィクションの名作を深掘りする!

【はじめにより】
故きを温ねて新しきを知る――。これが本書の基本的なコンセプトである。昭和の名作はただ読んで終わるにはあまりにも惜しい。何度も読んだ後でも、なお新しい刺激を受けることがあるのだから。私も自身の原点であり、これからを模索するためにあらためて名作の読解を試みることにした。そう、新しい作品を生み出すために、である。

【目次より抜粋】
1 開高健『ずばり東京』
記録文学としてのルポルタージュ
2 本田靖春『誘拐』
社会部記者からノンフィクション作家へ
3 柳田邦男『マッハの恐怖』
読者の心の澱
4 澤地久枝『妻たちの二・二六事件』
「女性」の発見という先駆的視点
5 山際淳司「江夏の21球」
スポーツノンフィクションの分水嶺
6 後藤正治『スカウト』
淡々とした日常から本質を掬い上げる
7 猪瀬直樹『昭和16年夏の敗戦』
事実への畏怖は‥‥
8 沢木耕太郎『一瞬の夏』
方法の冒険を続ける作家
9 向田邦子「父の詫び状」
生活のリアリティが時代を超える
10 立花隆『田中角栄研究』と児玉隆也『淋しき越山会の女王』
理と情のノンフィクション

【著者略歴】
石戸 諭(いしど・さとる)
記者、ノンフィクションライター。1984年、東京都生まれ。立命館大学卒業。毎日新聞社、Buzz Feed Japanを経て独立。2020年、「ニューズウィーク日本版」の特集「百田尚樹現象」にて第26回「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞。著書に『リスクと生きる、死者と生きる』(亜紀書房)、『ルポ 百田尚樹現象:愛国ポピュリズムの現在地』(小学館)、『ニュースの未来』(光文社)、『東京ルポルタージュ』(毎日新聞出版)、『視えない線を歩く』(講談社)などがある。

【著者紹介】
石戸諭 : 記者、ノンフィクションライター。1984年、東京都生まれ。立命館大学卒業。毎日新聞社、Buzz Feed Japanを経て独立。2020年、「ニューズウィーク日本版」の特集「百田尚樹現象」にて第二六回「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • kinkin

    著者が選んだ昭和のノンフィクション名作選11作が紹介されている。ノンフィクション好きなので興味があるので読んでみた。ノンフィクションとは創作の混じらない読み物のことのようだが実際はどうなのだろう。フィクションとの違いは本当のところどう違うのだろうなど余計なことも考えてしまった。開高健の「ずばり東京」や「江夏の21球」は随分前に読んだのでまた読みたくなった。平成のノンフィクション名作選がああればそちらも読んでみたい。図書館本

  • ごへいもち

    骨太のノンフィクションを読む体力が無くなってきた気がする、残念

  • hitotak

    ここで紹介されているノンフィクション作品のうち読んだことがあるのは3作程度だったが、未読であっても『江夏の21球』、『一瞬の夏』などタイトルや内容については知っている有名作品が並ぶ。作品の題材、時代背景、後進へ与えた影響などが、著者の視点を通して書かれている。取り上げられている作品の作者は新聞・雑誌等の記者出身者が多い点を指摘し、その着眼点や取材時の心情を慮るなど、元新聞記者である著者の思い入れが強く感じられた。

  • まさ☆( ^ω^ )♬

    昭和の名作ドキュメント11冊の深掘り紹介。山際淳司「江夏の21球」はまさに再読しようとしていたところ。向田邦子「父の詫び状」もいつでも再読できるよう本棚の手に取り易い場所に鎮座している。ここに紹介されている本はどれも読んでみたいと思わせる、骨太な作品揃いだと思う。ノンフィクションが無性に読みたくな時がある。その時までに数冊揃えておこう。

  • アノニマス

    向田邦子と深夜特急の作者の方だけ知っていて後は全然詳しくない自分でも興味深く読めた。『江夏の21球』のような構成の文章を読んだことがあるので後のライターへの影響は相当強かったのてはないだろうか。後藤正治『スカウト』も気になるところ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items