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地上に星座をつくる 新潮文庫

石川直樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101045511
ISBN 10 : 4101045518
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ぼくは足を前に出しながら、この瞬間は二度と経験できないんだと思った。泣きたいくらい苦しいのに、それでもまたこの空間に身を置きたいと感じた―。旅を続けるのは、自分の身体で世界を知りたいから。ガンジスの河口でカレーを味わい、カナダの森で松の香りをかぎ、知床の山でヒグマの足音を聞く。未知の風景を求め、そこだけに輝く一瞬を、撮って、繋げた、かけがえのない7年の記録。

目次 : ウサギ狩り/ エベレストの犬/ 手で尻を拭く/ 最奥の国境/ ガンジスの河口にて/ 片目しか見えない仮面/ 船で越えた国境/ ミイラの少女/ 原発前のイノシシ/ 最高の登山〔ほか〕

【著者紹介】
石川直樹 : 1977(昭和52)年、東京生れ。写真家。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。2008(平成20)年『NEW DIMENSION』、『POLAR』で日本写真協会賞新人賞、講談社出版文化賞写真賞を受賞、’11年『CORONA』で土門拳賞、’20(令和2)年『EVEREST』、『まれびと』で日本写真協会賞作家賞を受賞。’08年に開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』ほか著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 佐島楓

    写真家である著者の紀行文。ずっと穏やかな気持ちで読み進められたのは、著者の人柄と旅する土地や人々への愛情ゆえだろうか。チベット奥地など、標高の高い場所に赴き登山なさることが多いようだが、東京に帰ってくるとかえって体調を崩すというところに、どちらが正しいとか間違っているとかいう問題ではない、人間の順応性や暮らしの課題を感じた。わたしはせいぜい数百メートルの山しか自力登山したことがないので、死に肉薄するような行動を取っているかたの心理には興味がある。

  • nonpono

    石川さんとネパールのシェルパのテレビを見て感動。石川さんを認識したのは、20代。世界七大陸最高峰登山の当時の最年少記録を塗り替えたニュース。野口健がこの記録の挑戦である大学の一芸入試に受かった。そんな記録のがあるのかとインパクトが残ったのだ。本書は石川さんの35才から42才の旅の記録。願わくば旅先で読みたかった。カイラス、カンチャジェンガ、当時のわたしが憧れた山の名を久しぶりに聞く。心地よい旅の本。旅を美化しないでそのときに正直でまっさらで。10代の石川さんが野田知佑に将来を相談する話がまたすこぶる良い。

  • piro

    写真家であり登山家でもある著者の地球各地を巡るエッセイ。毎年通うと言うヒマラヤに多くのページが割かれている他、日本各地の旅もあり、様々な土地の空気を感じられる濃密な一冊でした。特段美しい文章ではないものの、視界の片隅に映るちょっとしたものや、ふとした人の行動などが語られることで、情景が目に浮かぶのが良い。ヒマラヤの高峰でタバコを吸うシェルパのエピソードが印象的な『標高8400mのポイ捨て』、懐かしい越川温泉が舞台の『無人温泉』が心に残りました。国東半島の話がちょっとしか出てこなかったのは残念。

  • 100

    写真家石川直樹の旅行記と日記の中間の様な。

  • Book & Travel

    世界を駆け回る写真家にして、登山家としても名を馳せる石川直樹氏の、2012年〜19年頃の連載エッセイ。K2、ローツェといった8000m峰の登山から、チベット、インド、カナダ、知床、能登、宮古島などのライフワークの旅が飾らない文章で綴られ、読んでいて心地良い。沢木耕太郎氏や星野道夫氏の本をきっかけに旅を始め、野田知佑氏を訪ねカヌーを教わった著者。文章からは好きなことをやり切る強さも感じられる。ほぼ同世代で、同じ人達に憧れながら、著者とは対極の様な平凡な人生を送る自分にも、元気を与えてくれる一冊だった。

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