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まれびと

石川直樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784096823064
ISBN 10 : 4096823066
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本列島の来訪神儀礼を網羅した写真集

 世界をフィールドに活動しながら、文化人類学や民俗学への関心を持ちつつ活躍する写真家石川直樹が撮りためた日本の『来訪神』儀礼を一冊にまとめる企画。日本列島には折口信夫がいうところの「まれびと」、すなわち異形の神を迎える儀礼が数多く残されている。それらは海や山の彼方から現れる来訪神であり、彼岸からやってくる魂でもあるという石川が、そうした仮面の祭祀儀礼について10年以上に渡って撮影し続けた貴重な写真を写真集にまとめました。
 仮面をかぶり、異形の姿で、家々をまわる来訪神儀礼。北は、男鹿半島のナマハゲ、秋田県能代市のナゴメハギから、石川県輪島市のアマメハギに至るまで9儀礼、南は、トカラ列島・悪石島のボゼをはじめとして、下甑島のトシドン、沖縄・宮古島パーントゥ、西表島のミルクなど11儀礼。これら、日本列島に残る20の来訪神儀礼を一冊にまとめる写真集です。
 なお、8県にわたる10件の来訪神儀礼が、2018年11月にユネスコの無形文化遺産に登録されました。本書は、世界に誇る日本列島の「来訪神儀礼」を網羅するたいへん貴重な写真集です。


【著者紹介】
石川直樹 : 1977年東京生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了(博士:美術)。2006年さがみはら写真新人奨励賞。2006年ニコンサロン三木淳賞。2008年日本写真協会新人賞。2008年講談社出版文化賞。2008年開高健ノンフィクション賞。2009年東川賞新人作家賞。2010年さがみはら写真賞。2011年土門拳賞。個展、グループ展多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 井月 奎(いづき けい)

    写真家石川直樹が折口信夫の唱える「まれびと」を祭祀や神々の姿に取材した本で、異形の神々や祭祀が行われる土地の風景の写真からも黄泉の風を感じます。海からくる神々は言葉を発せず山からくる神々は言葉でも接することが可能らしいのです。これは私の想像ですが、海の神々は異国の来訪、山の神々は生贄の生き残り、逃げ延びた者たち(このことは柳田國男も一つ目、一本足を用いて考証しています)なのではないのでしょうか?そうだとしても大切なのは神々と人々が接する、年毎、季節ごとに新しい空気と魂を吹き込むことだと思います。

  • 現在では取材撮影が禁じられた祭祀、過疎化により途絶えた儀礼等も含む、来訪神である仮面をつけた異形の神を迎える各地の儀礼写真集。濃かった。ナマハゲ関連と宮古島の泥まみれパーントゥに代表される南国系のものに大別されるのかなあ…。江戸時代以前は北越説譜にしかナマハゲの描写がないと聞いて驚いた記憶があるんだけど、ロシア系のそれなのか、単に文字に残ってないだけなのかどっちなんだろなあ。

  • 肉尊

    まれびと(客人)といえば、ナマハゲくらいしか知らなかったが、アマハゲ、ヤマハゲ、トシドンなど東北や沖縄を中心にその文化が受け継がれている。ニュースで今年のナマハゲは新型コロナウイルス感染症対策のため、訪問先でのお酒の提供は受けません、と聞いて時代を感じた。確か福男を決めてダッシュする祭りも徒歩になってたような。。無形の文化財をそのままの形で残すのは難しいのか。。まれびとを丁重に饗す態度は「おもてなし」に通じる文化だと感じる写真集だった。

  • ジュースの素

    日本には驚くほどたくさんの 仮面を使う行事がある。 ナマハゲはよく知られているが、その類のものだ。 得体の知れない仮面をかぶると、人間を離れた異界の生き物になれる。それで悪を追い払ったり、子供をしつけたりして真っ当に生きることを教えたのだろう。 沖縄や南西諸島に割と多く、まるで南の国のような風貌になる。大変な取材だったろうなと思う。

  • You

    日本の客人神の本。実際の行事風景を収めた写真集と解説。おもしろく興味深い。装束も簡易化されたりしてきたのだろうが、昔の「もっと怖かった神」を見てみたい。近年では一種のポリコレ的潮流で「子供に不用な恐怖心を植え付ける」として客人神の振舞いを制限させる流れもあると聞くが、これは恐怖ではなく畏怖であり、人知では抗えない「畏怖」の核を現世の人間の心の底に収めることが必ずしも悪いこととは思えない。少子化で客人神の行事が絶えてしまうというのは大きな損失だ。私が地元出身の男で酒に強かったら是非とも神に扮してみたかった。

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