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ISBN 10 : 4623097811
Content Description
書家であり思想家でもある石川九楊。その生涯はいかなるものだったのか。幼少期の書との出会い、大学での時代・社会との終わりなき闘い。そのなかでの恋愛・結婚、会社員と書家との二重生活、そして東京根岸へ…。書家としての表現の模索と超克、“書く”ことを“筆蝕”の芸術と位置付けた思想家の苦悩と葛藤、さらには多くの人たちとの「出会い・ふれあい・別れ」。戦後の泡沫のような時代を生き、今なお闘い続けるその人生を余すところなく描く。
目次 : 第1章 いざ荒野へ―古里人に逆らって我よ菜の花/ 第2章 展望なき時代に―二十にして心已に朽ちたり/ 第3章 狂喜の時代のなかで―衆人皆酔う我独り醒む/ 第4章 独立後の苦闘―わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか/ 第5章 瀬田川畔にて―我や先、人や先、今日とも知らず、明日とも知らず/ 第6章 書作と著作―唯一人の軍隊による書への反乱、否正規戦/ 第7章 敗戦の年に生まれて―もう一枚、もう一枚…胸を張り上を向いて歩け…/ 第8章 東京根岸の里で―お互いさまですから…/ 第9章 時代の随伴者として―ここから狂気が始まった/ 第10章 表現の永続革命―奇人、狂人、悪人達が書の美を磨きあげた
【著者紹介】
石川九楊 : 1945年福井県越前市生まれ。京都大学法学部卒業。京都精華大学教授、同大学文字文明研究所所長等をへて京都精華大学名誉教授。現在、書家、評論家。主著『書の終焉』同朋舎出版、1990年、サントリー学芸賞受賞。『日本書史』名古屋大学出版会、2001年、毎日出版文化賞受賞。『近代書史』名古屋大学出版会、2009年、大佛次郎賞受賞。ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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