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日本の憑きもの 俗信は今も生きている

石塚尊俊

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784624200015
ISBN 10 : 4624200012
Format
Books
Publisher
Release Date
May/1999
Japan

Content Description

民間伝承の側に立ち俗信を追究。憑きものの種類・分布からその社会構造・憑きもの筋・行者・社会倫理等憑きもののあらゆる側面を多くの資料と調査によりつつ総合的に究明した名著。

目次 : 1 憑きもの梗概/ 2 憑きもの筋の残留/ 3 憑きものによる社会緊張/ 4 憑きもの及び憑きもの筋の特徴/ 5 憑きものと行者/ 6 憑きものと家の神/ 7 憑きものと社会倫理

【著者紹介】
石塚尊俊 : 大正7(1918)生れ。國學院大学卒業。島根大学講師、広島修道大学教授等を歴任。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • イトノコ

    図書館本。1959年初版。狐や犬神に代表される憑きものの、当時の実態や歴史を調査、考察。各地を回り実態調査を行った著者の労苦には頭が下がる。実に興味深い内容。実は憑きものが現在の形になったのは、近世以降と意外に新しい。原初はシャーマニズム信仰のように、人を超越した存在であった憑きものは、大陸の蟲毒などと結びついて蔑視の対象となった。そして村内の不和の対象となった家を、中傷として憑きもの筋とするようになった。そこには本来治療者である行者の関与もあった。→続く

  • 佐倉

    近年の憑き物筋の現状を研究した『犬神考』でも度々引用されていた研究。民俗学の立場から憑き物について論じるが、憑き物筋とされる人々の分布や統計などにも当たり、また民俗学の立場でも「本来の狐信仰は〜」という観点からかなり説得的に憑き物筋の否定を行っているのが分かる。島根や大分、四国の例を引いて後々、小松和彦の『憑霊信仰論』でも論じられる村内経済の観点がより具体的に論じられている。憑き物筋とされる家は多くは”初期入村者を脅かす二期以降の入村者“であり必ずしも現在裕福であるとか富が蓄積しているとは限らないという。

  • ∃.狂茶党

    実地調査から、当事者まで、驚くような取材がなされてます。 偏りが大きいものの、日本文化のかなり広い範囲に根を張る信仰、近代化で滅びつつあるはずですが、おそらくは古代から変遷してきた、ある意味日本らしい、部落全体主義と関わるこれは、2022年現在も形を変え、ネット媒体などで近年息を吹き返してきてるようにも思う。 直接掘り下げる訳ではありませんが、白山信仰や、くだんにまで連なる憑きもの。 本書は今もなお、センシティブなものです。 そして繰り返しとなりますが、おそらく最先端でもあります。

  • tama

    図書館本 間違えて予約した。本当は吉田禎吾氏の中公新書が読みたかった。こっちの石塚尊俊氏本は1959年刊で、国士舘神道学部卒・広島修道大学教授。吉田神道をどうも憑き物と払いを作った原因らしく語っている部分もある。言葉遣いも漢字遣いも古めかして疲れた。クダギツネは元は伏見稲荷関連で富貴与えの霊験持っていて戦国大名たちも信仰していたが崩れて渡り行者が憑きものに変えた。同じ憑き物でも、トマッコ狸は嵐のときに田圃に出て稲株が倒れないようしがみ付いているとか。なんとカワユイ。

  • 百生健人

    犬神やくだ狐など日本の憑き物といわれる存在について。フィールドワークを元にした研究で内容が濃く、昭和30年代の再版であり読み進むのに時間はかかるが読む価値はある内容。近代以前にあった憑き物を暮らし・文化から医学的に幅広く考察し論じられている。憑き物と稲荷信仰とが関係していることもわかり興味深かった。

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