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城下の人 新編・石光真清の手記 一 西南戦争・日清戦争 中公文庫

石光真清

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122064812
ISBN 10 : 4122064813
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

明治元年に生まれ、日清・日露戦争に従軍し、満洲やシベリアで諜報活動に従事した陸軍将校の手記四部作。第一部は、故郷熊本で西南戦争に遭遇した後、陸軍士官学校に入り、日清戦争に従軍するまでを綴る。未公開だった手記『思い出の記(抄)』及び小説『木苺の花』を併せて収録する。

目次 : 夜あけの頃/ 神風連/ 鎮台の旗風/ 熊本城炎上/ 戦場の少年たち/ 戦禍の中の人々/ 焦土にきた平和/ 父の死/ 自分の足で歩む道/ 東京/ 若い人々/ 天皇と皇后/ 出征の記/ コレラと青竜刀/ 周花蓮/ 夢と現実/ 父 石光真清の手記/ 父―真清/ 初版『城下の人』序文

【著者紹介】
石光真清 : 明治元(1868)年、熊本生まれ。16年、陸軍幼年学校に入り、陸軍中尉で日清戦争に従軍し、台湾に遠征。32年、特別任務を帯びてシベリアに渡る。日露戦争後は東京世田谷の三等郵便局の局長を務めたりしていたが、大正6(1917)年、ロシア革命直後のシベリアに渡り諜報活動に従事する。8年に帰国後は、夫人の死や負債等、失意の日々を送り、昭和17(1942)年に死去。死後、その手記が公刊される

石光真人 : 明治37(1904)年、東京生まれ。早稲田大学卒業後、昭和6(1931)年、東京日日新聞社に入社。13年芝浦工作機械に転じ、戦時中、日本新聞会考査課長、日本新聞連盟用紙課長を歴任。戦後、日本新聞協会用紙課長、総務部長、業務部長を経て、日本ABC協会事務局長、専務理事。33年、父・石光真清の手記『城下の人』『曠野の花』『望郷の歌』『誰のために』の出版により、毎日出版文化賞を受賞。50年に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • tyfk

    神風連と西南戦争のあたりを確認のつもりで読み始めたら、横井小楠も住んでたという本山村の土地柄の話が詳しくて、いろいろあらまあ。神風連の背景とかはさほど詳しくない。夜景スポット花岡山はむかし祇園山と呼ばれてた(北岡神社は京都の祇園社から)この山を押さえれば城を大砲で直撃できるって話とかふむふむ。城の炎が広がり城下は焼け野原に(鎮台が火を放った説)。乃木の話はなかった。戦火からの避難先(谷尾崎、柿原、堀川)場所を地図で確認。ドラマみたいで面白いんだけど、だいぶ話を盛ってるかな。面白すぎて残りも一気に読了。

  • Shinya Ishikawa

    ◆明治元年に生を受け、激動の生涯を送った一個人の「手記」。「手記」と言いますが、明治という時代とそこに生きる人々を鮮やかに描きだしつつ個の目線から「急造近代国家日本」を写し取った貴重な記録でもあります。大変読み応えがあり、おもしろい。◆昔の人々の誠実さ、真剣さに深く感じ入りました。150年前に比べて日本は物質的に豊かになったけれど、人の心は貧しくなったかもと感じずにはいられませんでした。◆本巻は著者の生誕から30歳頃まで、歴史に照らすと明治元年から日清戦争終結後辺りまで。◆手記は全4巻、次が楽しみです。

  • dexter4620

    明治期の日本を知るために購入。編者の文才も素晴らしく、とても明治期〜昭和初期に書かれた本とは思えない手記。幼少期の地方での暮らしや兄のビジネス上の苦労を経て、著者は軍人として隊を率いて日清戦争へ出征する。日本の歴史を知ることのできる名著であり続編も非常に楽しみだ。

  • TTK

    「時代が動きはじめると、初めの頃は皆同じ思いでいるものだが、いつかは二つに分れ、三つに分れて党を組んで争う。どちらに組する方が損か特かを胸算用する者さえ出てくるかと思えば、ただ徒らに感情に走って軽蔑し合う。古いものを嘲っていれば先覚者になったつもりで得々とする者もあり、新しいものといえば頭から軽佻浮薄として軽蔑する者も出て来る。こうしてお互いに対立したり軽蔑したりしているうちに、本当の時代遅れの頑固者と新しがりやの軽薄者が生れて来るものだ。これは人間というものの持って生まれた弱点であろうなあ……」p.34

  • akios

    抜群に面白い。戦うものは互いにそれぞれなにかしら譲れぬものをもっているけれど、心底互いを憎み合っているわけではない、ただ時がそのように至ってしまうことがあるのだという諦観も感じる。そのなかで、自分ができることは何かを見据えていく、成長の過程。この先、ますます苛烈な戦争に突入していくのだが、どんな姿が描かれるんだろう。

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