浮浪児1945‐ 戦争が生んだ子供たち 新潮文庫

石井光太

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101325378
ISBN 10 : 4101325375
フォーマット
出版社
発行年月
2017年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
345p;16

内容詳細

1945年の終戦直後、焦土と化した東京では、家も家族もなくした浮浪児が野に放り出されていた。その数、全国で3万以上。金もなければ食べ物もない。物乞い、窃盗、スリ…生きるためにあらゆることをした。時に野良犬を殺して食べ、握り飯一個と引き換えに体を売ってまで―。残された資料と当事者の証言から、元浮浪児の十字架を背負った者たちの人生を追う。戦後裏面史に切り込む問題作。

目次 : 序章 遺書/ 第1章 上野と飢餓(東京大空襲/ 終戦と飢餓 ほか)/ 第2章 弱肉強食(上野の支配者たち/ 不良少年 ほか)/ 第3章 上野の浄化作戦(狩り込み/ 闇市からマーケットへ ほか)/ 第4章 孤児院(愛児の家/ 施設に入る ほか)/ 第5章 六十余年の後(現在の上野にて/ 億万長者 ほか)

【著者紹介】
石井光太 : 1977(昭和52)年、東京生れ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。国内外の文化、歴史、医療などをテーマに取材、執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • しいたけ さん

    上司が職場で回して読むようにと置いていった本。職員各々が拵えた栞もどきが何枚か挟まっている。所々に上司の書き込み。補足や説明、間違いの指摘。私達が身を置く福祉の原点は、まさにここにあるのだという諭しに背筋が伸びる。死を身近なものとし、それでもがむしゃらに生き抜いた戦争孤児。ぬくもりを求めながらも人との関わり方がわからない。だって「僕自身が僕のことをわからない」。上野での浮浪児の保護は一晩で何千人にもなったという。川べりを共に歩く仲間が後ろでドボンと身を投げる。「死んだな」とだけ思う。映画ならよかったのに。

  • サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥 さん

    1945年、空襲により焼け野原となった東京。家をそして家族を亡くした子供たちが生きるすべを求めて上野の地下道に集る。闇市や靴磨きで日銭を稼げる子供はまだマシだ。スリ、カッパライ、残飯をあさり、野犬を殺して食べて飢えを凌ぐ。優しく手を差し伸べる人もあれば、冷たくあしらう人もいる。皆自分が生きるのに精一杯だったのだ。「あの時代に上野に生きた子供たちは、生きることへのがむしゃらさを持っていた。そうやって生きていくしかなかった」かつて浮浪児であった方の言葉が重く響く。後世に語り継ぐべき歴史の一つである。★★★★★

  • thayami さん

    上野における浮浪児の自然発生的集合から離散までの変遷は、戦後復興の軌跡に重なる。ヒト・モノ・カネの”表裏”を日々体感。本来、物心両面で子供たちの飢餓を埋めるはずのヒトの心と制度に、右往左往させられる件に心が痛む。そもそも論の”発生”原因からして大人の都合。金銭的に搾取されても親代わりとなり、褒めて・認めてくれるヤクザ/テキヤが心の救いとなるのも、当然であり必然。”戦後”の定義を考えさせられる半生の数々。戦後70年超、風化が怖い。

  • かめりあうさぎ さん

    初読み作家さん。前半は上野の浮浪児を中心とした当時の浮浪者たちの様子、後半はある施設に救われた存命者によるそれぞれの人生について。上野アメ横の成り立ちなど読むと、直接現在に繋がる歴史の一部なんだなと実感する。文章が感傷的でなく読みやすかった。救いの手からこぼれ落ちていった無辜の民の命はこれよりもはるかに多かったのでしょう。表紙を含めた写真資料も貴重。

  • りこむん@夕凪の街 桜の国を読んで欲しいの! さん

    戦後の親を失った子供たちの人生。生きるた為に善悪関係なくあらゆる事をした。幼い子供が、「人として…」と書き遺す気持ち…放浪に疲れはてた気持ち…それでも彼らは強く立ち向かって生きた。がむしゃらに、ただがむしゃらに前に進む事を辞めなかった。彼ら浮浪児の強さ逞しさをなんと表現すべきか?歴史はたくさんの出来事を呑み込んで、埋もれさせる。この浮浪児の話もその一つ。ただ、思うのは、太平洋戦争に埋もれさせる歴史は皆無だと思う。どんな小さな事でもあの戦争の史実は拾いあげていかねばならない。と、本書を通じて強く思う。

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人物・団体紹介

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石井光太

1977年、東京生まれ。国内外の貧困、戦争、災害、事件などをテーマに執筆活動を行う。ノンフィクション作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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