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ISBN 10 : 4894897385
Content Description
近似する言語を持つ隣国タイ。その強大な政治・文化の磁場にさらされ続けるラオスにとって、言語の独自性は独立の証しである。国民性を創り、守り育てる現場からレポート。
目次 : 1 「ラオス」の誕生―メコン川に引かれた国境線(ラーンサーン王国―繁栄と没落/ 国境線と言語の「境界」―分断されたラーオ人たち/ 「失地回復」と大タイ主義/ ラオス刷新運動―ラーオニャイ(大ラオス)/ ラオス内戦「二〇年戦争」―分裂するラーオ語)/ 2 ラーオ語を「つくる」―正書法をめぐって(ラーオ語正書法とタイ語正書法/ ラーオ語は「遅れた言語」か?/ ラーオ語正書法をめぐって―タイ語との「境界」設定/ 「国民語」、「国民の文学」/ 王国政府とパテーと・ラーオへ)/ 3 ラーオ語の「歴史」―「ラーオ語族Sakun Phasa Lao」の形成(ラーオ語、ラーオ族の「起源」―「ラーオ語族」/ ラーオ語の「歴史」―「没落」と「復興」/ タイ人は「ラーオ系民族」か?/ )/ 4 ラーオ語か、タイ語か―言語ナショナリズムの昂揚(新しい娯楽とタイ語/ 「パーサー・パー・シィア」/ アカデミーへの批判)
【著者紹介】
矢野順子 : 1974年生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程在籍。東京外国語大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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