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第九祝祭と追悼のドイツ20世紀史

矢羽々崇

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784768458471
ISBN 10 : 4768458475
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan

Content Description

第九が日本で演奏されてから100年。どのように/どう人々は音楽の力を信じ、第九を愛し、演奏してきたのか?ベートーヴェンとシラーによって生みだされた名作が辿った、波瀾万丈の現代史。

目次 : 第1章 市民階級の『第九』から労働者階級の『第九』へ(一九世紀における『第九』演奏/ 労働者の文化活動 ほか)/ 第2章 一九一八年ジルヴェスター、ライプツィヒ「平和と自由の祝祭」(労働者教養インスティトゥート/ ニキシュ、リヒト、フランツ ほか)/ 第3章 その後のジルヴェスターの『第九』(ライプツィヒ労働者教養インスティトゥートの発展/ ベートーヴェン百年祭 ほか)/ 第4章 ナチ台頭とジルヴェスター『第九』の終焉(ナチ台頭と伝統破壊/ 戦後ドイツの『第九』 ほか)/ 第5章 なぜ『第九』なのか(二〇世紀初頭のドイツ労働者階級にとっての『第九』/ なぜ年末に『第九』なのか ほか)

【著者紹介】
矢羽々崇 : 1962年、盛岡市生まれ。ミュンヘン大学にてマギスター・アルティウム、上智大学大学院にて博士(文学)を取得。現在、獨協大学外国語学部ドイツ語学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    20世紀ドイツで、ベートーヴェンの「第九」がどのように受容されてきたかを、文献などを丁寧に紐解きながら論述する学術的な書籍である――その意味では、決して「面白い」という類の本ではない。フォルクス・ビューネを通じた労働者階級への芸術の浸透、ライプツィヒとベルリンでのジルベスター・コンサートの定着、「第九」の中に、自由・平等・博愛とともに「追悼」の意味を見出した歴史、そして、ローゼンストック、クロイツァーというナチスに追われた音楽家が日本に来て年末の第九を定着させた歴史的事実など、多くの気付きが得られた。

  • MaRuTaTSu

    「多くのドイツの家庭が深い悲しみに沈んでいるこの時代に、最終楽章のシラーの歓喜の讃歌を歌いたくない。今もっと違和感を感じるのは、人類が兄弟になるというシラーの思想であり、それは平和なときですらも「あまりに甘美すぎ」だと思えるのだ。」(Anonym: Mitteilungen. In: Der Merker. Österreichische Zeitschrift für Musik und Theater. H. 24 (15.12.1915), Jg. 6 (1915) S. 886)(59頁)

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