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ISBN 10 : 4794228066
Content Description
明治維新の立役者、大久保利通――。
彼は倒幕を成し遂げ、新政府の中心人物として日本を近代国家へと導いた改革者です。
しかしその一方で、「冷酷な独裁者」「融通の利かない権力者」といったイメージがつきまとい、西郷隆盛のように人々から慕われる存在とはなりませんでした。
本書は、そんな大久保像を一変させます。
部下の意見に耳を傾け、礼節を重んじ、筋を通す――威厳ある風貌とは裏腹に、人間味にあふれた大久保の素顔を丁寧に描きます。内政では着実な改革を推し進め、外交では理不尽な要求に屈せず、対話を重ねて日本の立場を守った現実主義者。その姿は、混迷する現代社会に必要な「人情と理性を兼ね備えたリーダー像」を私たちに示してくれます。
著者は、伝記作家・偉人研究家の真山知幸氏。
『ざんねんな偉人伝』『ざんねんな歴史人物』がベストセラーとなり、著作は60冊以上。新聞・雑誌連載、大学での講師活動、メディア出演、YouTube発信など幅広く活動し、「東洋経済オンラインアワード2024」ではロングランヒット賞を受賞するなど、偉人研究の第一人者として知られています。偉人研究家ならではの丹念な調査と、豊富なエピソードによる語り口で、大久保利通の人生を追体験することができます。歴史ファンはもちろん、組織運営や意思決定に悩むビジネスパーソンにも学びと気づきを与えてくれることでしょう。
(著者からのメッセージ)
本書では、大久保利通という人物がどのように生き、どのように日本を変えていったのかを、できるだけ立体的に描いてきました。
私が会社員時代に編集長をしていたころ、いつも胸に刻んでいたのが大久保の次の言葉です。
「組織を支えるのは人心であり、人心を納得させるのは当事者の公正な態度である」
大久保は、改革を進めながらも人間関係の摩擦を最小限に抑え、部下や周囲の人々の気持ちを大切にし続けました。多忙を極める中でも、相手に丁寧に接し、礼を尽くしたその姿勢こそ、現代の私たちが学ぶべき点だと感じています。
正直に言えば、私は口数が多く、どちらかといえば大久保とは正反対のタイプです。ですが、部下を持ち、難しい決断を迫られたときには、いつも心の中で「大久保ならどうするだろう?」と問いかけてきました。この本は、そんなふうにいつも隣に大久保を置き、支えにしてきた私の集大成です。
ぜひ、皆さんにとっても本書が「困難なときに思い出す一冊」となり、大久保利通の生き方が、未来へ進むためのヒントになればうれしく思います。
【著者紹介】
真山知幸 : 伝記作家、偉人研究家、名言収集家。1979年兵庫県生まれ。同志社大学法学部法律学科卒業。上京後、業界誌出版社の編集長を経て、2020年から著述活動に専念。「東洋経済オンラインアワード2024」でロングランヒット賞を受賞。大学での講師活動やメディア出演を行い、YouTube「【偉人研究家】真山知幸チャンネル」でも発信を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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