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八ッ場ダムと倉渕ダム

相川俊英

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784846120191
ISBN 10 : 4846120198
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

敗戦直後に計画された群馬県の八ッ場ダムは、時代が変わり、ダムの必要性が無くなり、民主党が建設中止を掲げ総選挙で政権を獲得しながらも、国の河川行政を転換できず河川官僚の陥穽にはまり、安倍政権によって完成されてしまった。一方、倉渕ダムは、地域住民主導で闘った結果、ダム建設を止められた。何が違い、何が間違っていたのか?民主党はなぜ挫折したのか?そして今、「八ッ場ダムが台風の豪雨から首都圏の水害を守った」とのフェイクニュースがまき散らされている。本書は八ッ場ダムと倉渕ダムの歴史的顛末を追い、流域住民主体の流域治水への転換を考える。

目次 : 第1章 ダムをとめた住民と県知事(地味で目立たぬ知事の「脱ダム宣言」/ 保守大国で異例のダム反対運動/ 代表の身銭で独自調査を敢行 ほか)/ 第2章 国策ダムに翻弄される住民と地方自治(敗戦直後に策定された巨大ダム計画/ ダム官僚の天敵となった群馬の町長/ ダムができて急速に衰退した故郷 ほか)/ 第3章 八ッ場ダム復活の真相(準備なしの中止宣言で墓穴を掘る/ 馬を乗りこなせない政治家たち/ ダム官僚の思う壺となった有識者会議 ほか)

【著者紹介】
相川俊英 : 1956年群馬県生まれ。早稲田大学法学部卒。1980年に文化放送に入社。放送記者として活動し、1992年にフリージャーナリストとなる。1997年から「週刊ダイヤモンド」の委嘱記者となり、1999年からテレビ朝日・朝日放送系の報道番組「サンデープロジェクト」の番組ブレーンも兼務。地方自治体関連の企画・取材・レポートを担当、60本の特集制作に関わる。2014年から地方自治ジャーナリストとして主に活字媒体を舞台に活動し、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    異例の建設中止となった倉渕ダムと、民主党のマニフェストで中止とされながら結果的に完成した八ッ場ダム。正反対の結果となった二つのダム反対運動のルポである。事業主体である行政の情報操作と隠蔽工作、科学・工学に基づく開かれた議論の欠如、一枚岩の推進側に対して内部抗争に明け暮れる反対派など、同じような構図の中で、意思決定する政治家(小寺群馬県知事と前原国交相)の人間性の違いが明暗を分けたのかもしれない。奇しくも、東の八ッ場、西の川辺川と言われた川辺川ダムの建設容認が話題になっている。蒲島知事の覚悟を見届けたい。

  • beer98

    ★★★★★STAP細胞の小保方さんがデータを捏造したのは科学者として非常に失望したが、この本の著者が緻密な取材で明らかにした悲しい事実と比較すれば可愛いほうと思うほどだ。 この本は、ダム建設の有効性を評価するデータを捏造されたり、ダム建設に不利だデータが隠ぺいされていたことを浮き彫りにする。そんな事をする輩は、科学者なら失格。官僚なら国賊だ。そして国民はもちろん騙されていることは知らず、各県の知事だって素人なのだから赤子の手を捻るように騙されてしまう。本書ではそんな悲しい現実を知ることができる。

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