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愛と髑髏と 角川文庫

皆川博子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041081983
ISBN 10 : 404108198X
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2020
Japan

Content Description

檻の中に囚われ、折檻される美青年の不条理な日々に、どんでん返しが待ち受ける「悦楽園」。芸術家夫婦の身勝手な本音と、その娘が抱える鬱屈を容赦なく炙り出す「人それぞれに噴火獣」。夫に裏切られ続けた妻が、身近な植物の毒に気づいた瞬間、思わぬ運命の歯車が回りだす「丘の上の宴会」など、日常生活に潜む狂気と呪縛を幻想的な筆致で紡ぐ全8篇。新たに、日下三蔵による詳細な解題を収録した決定版。伝説の短篇集が甦る!

【著者紹介】
皆川博子 : 1930年旧朝鮮京城生まれ。73年に「アルカディアの夏」で第20回小説現代新人賞を受賞し、その後、ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁―旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞(長編部門)を、『恋紅』で第95回直木賞を、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞を、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞を、『開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU』で第12回本格ミステリ大賞を受賞した。2012年には、その功績を認められ、第16回日本ミステリー文学大賞に輝き、15年には文化功労者に選出されるなど、第一線で活躍し続けている。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    皆川さんの作品としては題名の割にはあまりおどろおどろしいものではなく日常のちょっとしたことに違和感を覚えるような話で読みやすい感じがしました。ただじゃなしとしてはこのようなことがあるのかという気もするようなことも多く、皆川さんらしいと思われるところもありました。

  • HANA

    たまに「自分はこの本に出会うために読書をしていたのだ」と思わさせられる一冊がある。自分にとって皆川博子作品とはそういった物。本書もその例に漏れず、どの作品もどの作品も濃厚な死と幻想をべったりと塗り付けられ、読んでいてこの上ない満足を覚えさせられる。散文詩風の「風」といい、牢に捕らえられた青年の記録「悦楽園」といい、子供独特の狂気を扱った「人それぞれに噴火獣」といい、どれも読んでいて甲乙付けられぬ傑作揃い、夢中になって読み進んでいくうちに甘美な牢獄にいつしか捕らえられている自分に気が付く、そんな極上の一冊。

  • mii22.

    自分が女であることをこんなに嫌悪しながらも密かにほくそ笑み悦びを感じるのはなぜだろう。残酷だと思う少女の行動も歪んだ愛情が狂気となり犯罪を犯してしまう女も、知らず知らずのうちに日常の隙間に闇をつくり、奈落の底へ突き落とされたのだ。恐怖と恍惚が背中合わせにある読書。深層心理を剥き出しにされ目の前にさらされた驚きと戸惑いと恐怖。強毒にして媚薬。皆川幻想小説はやはり危険、でも大好き。

  • キムチ

    昔から怪奇小説は忌避・・倉橋、綾辻は避けたのに、皆川は引き寄せられ年に一冊読む。当作品 1985復刊モノとあり、筆者がこのジャンルで輝く位置を確立するに至る助走たる伝説的作品。当然 すらっとは読めず,じゃりじゃり味読。晄、色彩表現多用のからか、幻惑・眩暈すら覚える。「丘の上の宴会」〜平凡な野の花が多種多様の毒を持つ一文・・≪をんな≫と表記する故 「女」とは異なる一面を呈する感覚が。「人それぞれに‥」の少女がはらむ邪そしてラストのカオス〜うゎ。8編掲載の7編は犯罪が絡むもの例外の「猫の夜」は悪夢そのもの

  • mii22.

    再読。『庭は、寝がえりをうって、背をむけた。』皆川幻想ワールドを旅したくなって、最初の一文が印象的な表題作「風」のみ読了。

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