日本国紀

百田尚樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344033856
ISBN 10 : 434403385X
フォーマット
出版社
発行年月
2018年11月
日本
追加情報
:
509p;20

内容詳細

私たちは何者なのか――。

神話とともに誕生し、万世一系の天皇を中心に、
独自の発展を遂げてきた、私たちの国・日本。
本書は、2000年以上にわたる国民の歴史と
激動にみちた国家の変遷を「一本の線」でつないだ、
壮大なる叙事詩である!

当代一のストーリーテラーが、
平成最後の年に送り出す、日本通史の決定版!

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この本を読んだ感想を一言で表すなら「玉石...

投稿日:2018/12/21 (金)

この本を読んだ感想を一言で表すなら「玉石混淆」であろうか。評価できる部分、できない部分が入り混じったような本である、という印象を受けた。それぞれに論じたいと思う。 【評価できる点】さすがにベストセラー作家というべきか、筆力はさすがに高い。歯切れよくテンポのある文体で、読者を一気に「百田ワールド」へと引き込んでいく。歴史書をとっつきにくいと感じている人も、これなら読みやすいはずだ。ベストセラーになっているのも決してフロックではない。全書中のハイライトと言えるのはやはり朝日新聞批判(465p〜 )であろう。ここからの「朝日・リベラル批判」の文章の熱量は明らかにそれまでの文章と異なっており、百田氏はここが書きたかったからこの本を書いたのでは、と思えるほどだ。WGIPについて指摘したのも(421p〜 )いかにも百田氏らしいチョイスと言えよう。また、江戸時代の財政家荻原重秀を「ケインズを先取りした」先覚的な経済改革者として評価した(184p〜 )ところは大いに首肯できる。 【評価できない点】全体を通して天皇および皇室についての扱いがアバウトかつ冷淡に感じられるのは、保守派を自任する人の著書としては違和感を覚える。継体天皇の出自についての論考やその後の「万世一系」についてのコラム(30p〜 )、崇徳天皇の出生についての記述(82p〜 )などが特にそうだが、皇統について論じることへの百田氏なりの思いとかスタンスが余り伝わってこないのはどうなのだろうか。昭和天皇についての記述についても通りいっぺんのような印象を受けた。思うに百田氏は天皇や皇室への思い入れがそれほど 深くないのではないか、そう感じられてならなかった。また、鎌倉・室町・戦国時代は近年定説の見直しが盛んで、最新の研究成果が次々と発表されているが、百田氏の記述は従来通りの古い定説をほぼなぞったもので、情報のアップデートがなされていないのはちょっと気になった。例えば応仁の乱が起きた原因については「息子を将軍にしたいという母の我儘な思いからだった」(130p)と日野富子ひとりに責任を被せるように書いているが、呉座勇一氏の『応仁の乱』を読んだ後ではこの認識はいかにも単純すぎると感じられる。「各地の大名同士の戦いは歴史的にはさほど重要なものではない」(134p)という、戦国時代についての認識にはとても賛成できるものではない。各地の大名同士の戦いが収斂されて三英傑の天下取りへと繋がっていくのであり、これを無視するのはあまりに乱暴すぎるのではなかろうか。もう一つ、全体を通して「朝鮮」を不必要なまでに攻撃的に書く一方で「中国」について多少遠慮がちに書いているのはやや気になった。 こうして論じていくとやはり「玉石混淆」の印象はぬぐえない。

金山寺味噌 さん | 愛知県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    百田 尚樹は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。図書館の予約に出遅れた訳ではないですが、図書館の配本の関係で(著者に言わせると、これも謀略かも知れません。)ようやく読めました。本書は50万部以上売れているようですが、何故かあまりメディアが取り上げません(これも謀略?)。従来の著者の主張を反映した日本通史でした。自国の銃規制も出来ない国を中心に、また軍拡競争が始まっていますが、高い志を持ち、核を含めた軍縮を実現する素晴らしい政治家は現れないのでしょうか?

  • Miyoshi Hirotaka さん

    四方を海に囲まれたわが国は、元寇を退け、キリスト教の侵略も鎖国で防いだ。一方、江戸期を通じ、平和ボケに陥り、開国圧力に晒された19世紀半ばからは致命的ミスを連発し、他の有色人種同様、植民地化の危機が現実化。これに対し、自主独立を決意したわが国は、約百年間列強と戦った。歴史の動きをたどりながら自分の位置を突き止め、その背景を確かめることは、前途に横たわる困難な課題に対し、確からしい選択をするのに必要。先祖の系譜をたどり、共感をもって眺めれば、歴史は生き生きと見えてくる。それは未来へ向けて誇るべき遺産なのだ。

  • forest rise field☆ さん

    初めて日本通史を読んでみた。 今まで学校で習ってきた歴史は何なのだろうか?日本がしてきた事は悪いことだと植え付けられた自虐史観・・戦後70年が過ぎ、この間、日本は侵略されず、平和ボケしてきた。これからはいつ侵略されるかもわからない世の中になり、憲法に締め付けられて何もできず悔しいと思う日本人がたくさんいると思います。立派な日本を守るためにも、時代の波を乗り越えるためにも考えさせられました。多くの日本人に読んで欲しいと思いました!

  • テディ さん

    古代から現代までの日本史が通史で綴られている。各章で百田節のアクセントがあるも相当に深掘りがされており楽しく本質的な理解が出来た。とにかく百田さんの膨大な知識量に感心してしまった。応仁の乱が長期にわたって続いたのは戦闘目的を見失った為であった事、明治維新の舞台裏、太平洋戦争が発生した理由の件等が印象に残った。今や多くが太平洋戦争後の米国GHQによるWGIP洗脳がいかに日本人を骨抜きにしたかを理解している。この通史から伝わった素晴らしい日本人の祖先達。我々は決して祖先の顔に泥を塗るような事をしてはならない。

  • いおむ さん

    嫁との共同購読。平成最後の日までに何とか読了。間に合いました。じっくり半年かけて日本の歴史を読んできました。歴史本は書いた作者や団体、参考にされた文献、時代背景によってかなり解釈や記述が変わることを前提に読まなければなりませんが、改めて思い出すこと、新たに知ることも沢山あり、読んで良かったとまず思える本でした。日本という国、そして日本人ーーどうか、新しい令和時代を誇りをもって雄々しく乗り越えていけますように。

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人物・団体紹介

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百田尚樹

1956年、大阪府生まれ。同志社大学中退。「探偵!ナイトスクープ」などの人気番組の構成作家として活躍。2006年、『永遠の0』(太田出版)で作家デビュー。著書に『海賊とよばれた男』(第10回本屋大賞受賞・講談社)など

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