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ISBN 10 : 4065178908
Content Description
紀元一世紀頃からインドで興起した大乗仏教。初期仏教に対する批判としての大乗経典は何を語るのか。『維摩経』では在家仏教者・維摩詰と文殊、仏弟子との間での真理に関する問答により、大乗思想の根本が説かれる。仏国土とは?菩薩とは?煩悩即菩提とは?空とは?それぞれの対論はさながら芝居の場面のように人を惹きつける。一九九九年、新たに発見されたサンスクリット語写本の読解と研究成果を参照しつつ、『維摩経』の魅力を語る。
目次 : 第1章 サンスクリット語写本の『維摩経』/ 第2章 煩悩即菩提という根本認識/ 第3章 菩薩のありようと仏国土の現れ/ 第4章 大乗経典は仏説か/ 第5章 ヴァイシャーリーの大城で―維摩と声聞との出会い/ 第6章 文殊が維摩を見舞い談論する/ 第7章 不可思議という解脱とは?/ 第8章 行くべきでない道を行く菩薩/ 第9章 維摩の沈黙を称える文殊―入不二法門への答え/ 第10章 園林での世尊・弟子たちと維摩
【著者紹介】
白石凌海 : 1948年群馬県生まれ。中央大学卒業。大正大学大学院博士課程修了後、デリー大学へ留学、Ph.D取得。専攻はインド哲学、仏教学。現在、真言宗豊山派綜合研究院現代教化研究所指導教授・正泉寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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