私という運命について 角川文庫

白石一文

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784043720040
ISBN 10 : 4043720041
フォーマット
出版社
発行年月
2008年09月
日本
追加情報
:
15cm,495p

内容詳細

大手メーカーの営業部に総合職として勤務する冬木亜紀は、元恋人・佐藤康の結婚式の招待状に出欠の返事を出しかねていた。康との別離後、彼の母親から手紙をもらったことを思い出した亜紀は、2年の年月を経て、その手紙を読むことになり…。―女性にとって、恋愛、結婚、出産、家族、そして死とは?一人の女性の29歳から40歳までの“揺れる10年”を描き、運命の不可思議を鮮やかに映し出す、感動と圧巻の大傑作長編小説。

【著者紹介】
白石一文 : 1958年福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。2000年に刊行されたデビュー作『一瞬の光』が各紙誌で話題となり、多くの読者の支持を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

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本屋さんで作品名に惹かれて手に取りました...

投稿日:2021/07/02 (金)

本屋さんで作品名に惹かれて手に取りました。 ボリュームのある作品ですが、じっくり読みすすめたい本でした。 その時々の選択や環境が人生を紡いでいって、あの時ああしていればとか、良いにも悪いにも自分の人生も振り返りながら読みました。

kirakira さん | 三重県 | 不明

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運命、という何か重さを伴うタイトルにふさ...

投稿日:2021/04/18 (日)

運命、という何か重さを伴うタイトルにふさわしく、人生、未来、意志、そんなワードが頭をよぎる長編小説。 そのような重量感を持ちながらもエンターテインメントとして読みごたえがある作品、そう感じた。 いわゆる総合職として入社した女性が、恋愛、仕事、死を通して、自分の意志と運命の間で揺れ動く。 「未来など何一つ決まっていない。だからこそ、一つ一つの選択が運命なのだ」、そう伝えられる手紙。 メールばかりなの今だから、手紙を読むこと、書くことの魅力を感じつつ読んで欲しいな。

3rdwind さん | 東京都 | 不明

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この作品には節目のたびごとに手紙が登場す...

投稿日:2021/04/12 (月)

この作品には節目のたびごとに手紙が登場するのですが 手紙という、今ではあまり目にする機会がなくなったものの登場に懐かしさを感じました。しかもひとつひとつの手紙になみなみならぬ感情がこもっていて、 読み終わるとずっしりと書いた人の想いの深さが残りました。手紙が印象的な作品です。

aozo さん | 鳥取県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • みも さん

    奇を衒う事のない正統的な日本語で、丹念に紡ぎ出す人生の機微。理不尽な災禍に見舞われても、不測の事態に翻弄されても、生きてゆかねばならない。折々に織り込まれる世相に自分の人生を重ねれば、包含した人生の真実と本質が、凪いだ海を眼前に佇むような静かな感動で包み込み思索の深海へといざなう。人生は選択の累積で出来ている。時にその選択が誤ったように見え、掌から零れる砂のように幸福を喪失したと感じる事もある。それでもいつか幸せのぬくもりを素肌に意識しつつ、笑顔で運命を受容出来る日が来ると信じていたい。#ニコカド2020

  • 遥かなる想い さん

    「白石一文」は好きな作家だが、比較的初期のころに比べてほとばしるような筆力がなくなってきているように思う。冬木亜紀を主人公とした、女の一生を白石一文らしい視点で書いてはいるが、『一瞬の光』で見せていたような読者の心をえぐるような文体ではなくなってきている。

  • しんたろー さん

    『ほかならぬ人へ』を5年以上前に読んで以来の白石さん。読友さんが絶賛だったのが気になって…成程!愛し方と生き方を改めて考えるのに打ってつけな良作だった。主人公女性の29歳〜40歳の生き様を描きながら、登場人物たちの人生観が語られるが「そうだよなぁ」と思う部分が多々あって、人生の機微や運命の綾などに想いを馳せた。少々哲学っぽい言い回しがあって苦手な人には難かも知れないが、ドラマチックなラブストーリーは先が気になるし、平成半ばまでの時代背景も丁寧に描かれているので、自身の想い出と被って感慨深いものがあった。

  • レアル さん

    <選べなかった未来、選ばなかった未来はどこにもない。未来など何一つ決まってはいない。だからこそ、一つ一つの選択が運命なのだ。私たちは、運命を紡ぎながら生きていく>WOWOWドラマ決定となった作品なので手に取った。共感できる部分、出来ない部分ともに、主人公を自分に重ね合わせて読んだ。女の幸せとは、きっと一つじゃなく、人それぞれなんだよね。読み応えのある作品だった。

  • 優希 さん

    面白かったです。運命というのはあらかじめ決まっているのかということについて考えさせられました。女性にとって恋愛、結婚、出産、死とは何かを揺れる10年の間に凝縮した、人生の道のような物語だと思います。一度結婚を断った男性と再び結ばれるのもまた運命。紆余曲折ありますが、不思議と行き着く先は決まっているのかもしれませんね。恋愛を軸に据えながら描かれていく10年。その中の選択の一つ一つが運命につながっていくのだと思います。

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人物・団体紹介

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白石一文

1958年福岡県生まれ。2000年『一瞬の光』でデビュー。’09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞、’10年『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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