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ISBN 10 : 4909782001
Content Description
100年以上にわたって、日本社会に根付いたスポーツである野球。しかしその社会的定着や「人気」を集める所以を、日本人・日本社会の特殊性で片付けることなく、どこまで意識的に主題化して論じてきただろうか―本書は、旧制中学=新制高校の野球を主題に据えて、野球とその社会的位置や支える制度やモノ、意識の形成と展開を、さまざまな光をあてて歴史的に跡づける。それは、東アジア近現代史への理解とともに野球をとらえなおす、また逆に野球からとらえなおすことであり、そのことによって、「汗と涙と感動の物語」「野球ができる平和な世の中に感謝」という一般的な「甲子園」観を更新することができるだろう。「甲子園」という「汗と涙と感動の物語」をどう「眺め」直すか、歴史研究の立場からその対象としての可能性を確かめる。
目次 : 序章 高校野球史の現在と可能性を探る/ 総論 高校野球一〇〇年のあゆみ/ 第1章 明治期宗教系学校と野球・研究序説―曹洞宗第一中学林を中心に/ 第2章 地域の野球を護るもの―京阪の運動具店と中央運動社/ 第3章 植民地朝鮮と甲子園―在朝日本人中等学校の野球史/ 第4章 満洲・台湾と甲子園/ 第5章 高校野球「雪国のハンディ」論の形成/ 第6章 全日本少年野球大会始末―もうひとつの甲子園/ 第7章 高校野球部マネージャーの系譜―男子マネから女子マネへ/ 第8章 甲子園大会の「国民的行事」化―一九七〇年代における新聞・雑誌報道の変容/ 第9章 「公立優位県」富山県の分析―「夏の高校野球 都道府県大会決勝進出校データ」をもとに
【著者紹介】
白川哲夫 : 1976年生。琵琶湖疏水記念館資料研究専門員
谷川穣 : 1973年生。京都大学大学院文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ポルターガイスト
読了日:2024/10/04
africo
読了日:2022/09/28
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