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宇宙の片すみで眠る方法

畑野智美

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784591186961
ISBN 10 : 4591186962
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

元寝具店店員の著者が贈る、眠れない夜に寄り添う物語

この宇宙の片すみで今日もひたむきに生きているすべての人びとに、
この本を差し出したいと思った。
生きていくために、人は眠る。
よりよい眠りを得たいと願うことは、そのまま、
よりよく生きたいという私たちの、切実な願いなのだ。
――寺地はるな さん絶賛!
(「web asta*」2025年9月24日より抜粋)


大学時代から8年半付き合った婚約者・直樹を亡くした依里。
大阪出張に出かけたはずが、直樹はなぜか年上女性と東北の温泉宿に泊まり、
その帰りにバス事故に遭ったのだ。
以来眠れなくなった依里は、
親身になってくれた店長のいるデパートの寝具売り場で働くことに。
そこには、日々眠りについての悩みを抱える人たちが訪れる。
夫に言われるまま、あわない寝具を使い続けてきた老婦人。
愛着のある毛布を手放して以来、寝付けなくなった会社員。
いつも家族を優先し、自分のことは後回しの母親。
そんな折、直樹と一緒に亡くなった女性の夫・橋が店を訪れて――。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いつでも母さん

    弱そうに見えて実は強く生きていくタイプ?いや、自分の人生だものね、誰かに阿ったり、自分を殺したりして生きて行くのは違う。まぁ、初めから強い人はそういないだろうけれど・・本作はデパートの寝具売り場で働く依里のお仕事小説でもあり、その婚約者が年上の女性と温泉宿泊の帰り事故で亡くなるという衝撃。多くの何故?が絡む喪失と再生の物語でもあった。女性の夫との関わりから見えることのあれこれや、しっかり自分の心を言語化するあたり、あぁ畑野さんだなぁと感じた次第。私も多分枕が合わないと感じてるので依里に相談したい(そこ?)

  • おしゃべりメガネ

    ちょっと久しぶりな感じの畑野さん作品。似たような雰囲気の作品を書く作者さんがいないコトもないように感じますが、不思議とやっぱり畑野さんならではな作風を感じます。本作の主人公「依里」は婚約者を事故で亡くし、紆余曲折あってデパートの寝具店でパートとして働くことに。実は婚約者が亡くなったトキ、知らない女性と一緒だった事実もあり、しかもその女性が既婚者だったコトもあり、複雑な心境に。そんな中、寝具店に亡くなった女性の旦那さんが現れ、事態は思わぬ方向に。枕など寝具のコトがとても詳しく書かれているのが印象的でした。

  • itica

    デパートの寝具売り場でパートをする依里には、婚約者の事故死と言う辛い過去がある。しかも複雑な事情が絡んでいた。店長や客、デパート仲間と接する中で徐々に自分を取り戻す依里。メンタル面と睡眠は深く関わっている。睡眠の質がどれだけ大切なのかも分かる、ちょっと寝具選びのコツもレクチャーされている内容。その描写は著者の経験からくるものらしい。起伏の少ない物語は、まるで夜の海を漂っているような感覚だった。

  • machi☺︎︎゛

    大学時代からの付き合いで婚約もしていた大好きな彼氏がある日、バス事故で亡くなってしまう。その日から依里はうまく眠れなくなる。寝具を変え眠れるようになった依里は今度は寝具店の販売員として個人に合った寝具を勧める側になる。睡眠と寝具の関係や快眠の為の寝具の重要性もよく分かりストーリーとは別に勉強になった。ストーリー的には依里の神経質すぎる性格が私には合わずイラっとくる場面も。だけど依里のような辛い経験はした事がないから理解できないのかなとも思った。

  • pohcho

    かつて、同棲中の婚約者を突然の事故で亡くした依里。現在はデパートの寝具売り場で働きながら一人で暮らしている。今時こんな人まだいるの?と思うようなパワハラ&セクハラマネージャーに呆れつつ、読み進めるうちに自分も新しい寝具が欲しくなる(枕とかムートンのシーツとか)亡くなった恋人は、モラハラ的なところがあったかもしれないけど、それよりは本当に愛されていたんだなと。高橋さんとの関係は否定的な読者が多いようだが、この出会いがなければ新たな一歩は踏み出せなかったと思うので・・。二人のその後が気になる。

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