シネマコンプレックス

畑野智美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334911942
ISBN 10 : 4334911943
フォーマット
出版社
発行年月
2017年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
254p;20

内容詳細

シネコンでのアルバイト経験ある著者が、自らの青春を詰めこんだ連作短編集。

目次 : フロア/ コンセッション/ ボックス/ ストア/ オフィス/ フロア・新人/ プロジェクション

【著者紹介】
畑野智美著 : 1979年東京都生まれ。2010年「国道沿いのファミレス」で第23回小説すばる新人賞を受賞。2013年『海の見える街』、2014年『南部芸能事務所』で吉川英治文学新人賞候補となる。恋愛小説からSF、犯罪小説まで、多岐にわたった作品で注目される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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著者はシネコンで実際に勤務経験ありとのこ...

投稿日:2019/01/07 (月)

著者はシネコンで実際に勤務経験ありとのことで、クリスマスという超繁忙期の舞台裏はさながら戦争の様子がさすがのリアリティで描かれています。連作形式なので『感情8号線』が好きな人には特におすすめ。

fugyo さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さてさて さん

    『総勢で百人弱いる』スタッフの”お仕事”に光を当てるこの作品。そこには館内を駆け回る真摯なスタッフの姿がありました。『時給が安くても働きたいという人しか雇っていられない』という厳しい経営の舞台裏に、それでも映画のために働きたいとそれぞれの場を責任を持って守り続けるスタッフたち。そして、この作品で光が当てられたのは『クリスマス・イブ』という何かが起こる予感に満ち溢れた特別な一日。そんな特別な日が怒涛のように終わり静かに訪れるその日の終わりを見る結末に”いい本を読んだ”感いっぱいに包まれた傑作だと思いました。

  • しんたろー さん

    クリスマス・イブにシネコンを舞台にした群像劇で、話毎に主役が変わる形式なので、様々な視点が楽しめる好みの内容だった。興味津々だったシネコンの仕事&青春ドラマはスイスイ読めるし、登場人物たちが等身大に描かれているので、親近感を抱けるのがイイ。加藤の切ない恋話と二世帯住宅の主婦の話が特に好み。ヨーダの名言「Try not, Do or do not. There is no try.」が上手く使われているのも嬉しい。主役級二人(島田&岡本)の最後の話をもう少し盛り上げてくれたら最高だったと思うは欲張り過ぎか?

  • ❁かな❁ さん

    クリスマス・イブのシネコンを舞台に繰り広げられる連作短編集*畑野智美さんの作品を読むのは6作目。シネコンで実際お仕事されていたのがよくわかるくらい具体的に裏事情が描かれてリアル!シネコンはよく利用するので興味深く読めた♫クリスマスのお話なのでもっと甘いお話を期待していたけどどちらかと言うとお仕事小説っぽさもある。でも各章それぞれの視点で描かれる淡い恋の始まり、一歩踏み出そうとする勇気などどれも前向きなラストが良かった♡既読の畑野さんの作品の方が好みだけど読後感も良く読みやすい♪みんな幸せになってほしいな♡

  • おしゃべりメガネ さん

    クリスマスイブにシネコンで働く人々のステキなお話です。シネコンのお仕事小説を軸にしながら、有川さんの名作『阪急電車』のような様々な人からの視点で物語が綴られる構成が素晴らしいです。中には好き嫌いが分かれてしまう登録人物もいるかと思いますが、映画に詳しくなくても全く関係なく、楽しんで読むコトができます。相変わらず切なく、ちょっとやさぐれた人物を書かせたらホント上手な畑野さんワールドは、クセになりますね。イヤなヤツかなと思わせて、実はちょっといいヤツみたいな感じがスッとします。ステキなクリスマス作品でした。

  • fwhd8325 さん

    まだシネコンなんてなかった時代。私も映画館でアルバイトをしていました。映画が好きで集まったアルバイトの仲間との思い出は、まさに青春そのものでした。そんな昔のことを思い出し、物語に重ねて、楽しく読みました。時代の流れで、だんだん人の温もりが薄くなっていくように思いますが、そんな環境になっても、心の奥で消えない熱い思いは素敵だと思います。

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