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蚕 絹糸を吐く虫と日本人

畑中章宏

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794968999
ISBN 10 : 479496899X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

世界一の生糸輸出国だった近代の日本。お金を運んでくれる虫と、私たちはどのように暮らしたのか。養蚕が生み出した文化と芸術を、気鋭の民俗学者が掘り起こすノンフィクション。

目次 : 1 蚕と日本社会(記紀の時代/ 古代人と蚕/ 女性の生業/ 禁制の技術革新/ 工女から女工へ/ アメリカの影)/ 2 豊繭への願い(姫からの伝言/ 豊蚕信仰の本尊/ オシラサマ考)/ 3 猫にもすがる(お蚕様を喜ばす/ だるまや天狗/ 鼠の天敵)/ 4 東京の絹の道(「絹の道」の歴史/ 鑓水/ 八王子/ 恩方/ 蚕種石)

【著者紹介】
畑中章宏 : 1962年大阪生まれ。作家・編集者・民俗学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さつき

    娘が学校から蚕をもらってきて四年ぶりに飼育しています。懐かしくて楽しく、もっと蚕について知りたくなり読みました。養蚕の歴史がとても古く、その担い手が女性であったこと。各地に豊蚕を願う信仰が多くあったことなど初耳 なことばかりです。蚕の天敵、鼠避けになるからと蛇や猫を守り神にすることは想像しやすいですが、馬鳴菩薩、弁財天、虚空蔵菩薩など様々な仏様にも豊蚕信仰が重ね合わされていたとは!それだけ養蚕が盛んに行われていたんですね。八王子から横浜に抜ける絹の道も興味深く、いつか訪れてみたいです。

  • バニラ風味

    昔、農閑期に蚕を飼い、生糸を紡ぐのは主に女性の仕事だったようです。現代人だったら、蚕を気持ち悪いと思ってしまいそうですが、当時は収入をもたらしてくれる大切な存在であり、「愛らしい」とさえ思って大切に育でてていた事がわかりました。金色姫、白滝姫、おしらさまの伝説など、蚕にまつわる伝説、伝承も沢山書かれています。また私の市の神社に、養蚕にまつわる非常に貴重なものがあることも知りました。富岡製糸場、それ以外での養蚕現場の歴史的過去と実情もよくわかりましたが、養蚕が廃れてしまうのが、なんだか寂しくなりました。

  • 蛇の婿

    蚕に関するノンフィクション・フォークロア集。非常に読みやすいけれども、その分突っ込んでほしいところがさらっと流されていていまいち痒い部分に手が届かない感があるような気がする。例えばオシラサマだが、わざわざ一章を割いている割に蚕には関係がないとはいえ鳥の頭のオシラサマがあることに関する考察が一切無い。何かとの習合神なのだろうけれどその辺は疑問に思ったら自分で調べなきゃならないのなこれw邪馬台国の位置もそう。…ともあれ、楽しく読了はさせていただきました。蚕についての入門には良書かと。

  • 【立読】養蚕の歴史、文化から民俗学と多岐にわたる内容。簡潔な纏まりで読みやすい。再度、蚕を飼おうかなと思ったり。

  • nizimasu

    蚕という装丁の大きな文字を見て懐かしい感じがした。祖母の家の納屋にはかつて蚕を飼っていて夜ともなるとムシャムシャと桑を食べる音がしたという話を思い出す。自分が小さな頃には蚕はいなかったけどそのイメージは映画のモスラにも通じる。そう、日本の農家の原風景には蚕を育てていたというのがこの本の中から浮かび上がってくる。そしてそれが信仰の対象になり桐生市では白滝姫伝説にも連なっているというエピソードばかりか生人形まで作られていたというのには驚くばかり。個人的には豊蚕信仰の変遷が日本人の信仰のありようが感じられた良書

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