津波と観音 十一の顔を持つ水辺の記念碑

畑中章宏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784750513263
ISBN 10 : 4750513261
フォーマット
出版社
発行年月
2013年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
211p;20

内容詳細

津波や鉄砲水の痕跡、豊かな水源や開墾…水とは不可分な列島の歴史を歩く。『災害と妖怪』の続編。

目次 : 1章 長谷の水脈/ 2章 岩場と洞窟/ 3章 洪水と円空/ 4章 津波と観音

【著者紹介】
畑中章宏 : 1962年大阪生まれ。作家・編集者。多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員、日本大学芸術学部写真学科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • cape さん

    十一面観音像の起源を追う。日本全国に今もある神社やお寺、仏像には様々な信仰が起源になってきた。自然を前に生きてきた人々の願いが、各地の土着の信仰として日本の仏教信仰に溶け込んでいった様が垣間見れる。タイトルに「津波」と入れた事情はよくわかるが、少し無理がある。記述は平静で、淡々と各地や文献の記述を少しずつ拾い上げていて、深入りせずに、主張も抑制されていて読みやすい。意外にもとてもいい本だった。人々の平穏を願う心は尊い。

  • きいち さん

    特に考えてなくても、確かに、滝やら洞窟やら磐座やら、水蒸気の濃いところって観音様って感じがする。那智・長谷・谷汲、祖母に連れられたりして増幅された代々の記憶?◇西で育った自分にとって、それが坂東から東北に広がってること、考えたら当たり前だけど、目からウロコ。行ってみんと。◇お参りするのが神さんか仏さんかなんて手を拍つかどうかだけ、混淆なんかじゃない、そっちが自然。こうして一つ一つ現場訪ねてもらうと、神仏分離や廃仏毀釈がいかに伝統に反した不自然な振る舞いなのかを改めて実感する。肌感覚を証明してもろた感じだ。

  • ring8789 さん

    日本各地に伝わる十一面観音像。さまざまな立地、さまざまな由来を追っていくうちに見えてくる日本人の信仰のかたち。すっかり様変わりしてるであろう現代の街並みのなかにも、ゆっくりと歩きつぶさに注意深くみていけば日本人の精神の原初のかたちをうかがわせる遺物が鮮やかに残っている。そのことをあらためて教えられた思いです。いろいろ訪ね歩きたい場所がまた増えましたね。

  • とまる さん

    会ったことのある観音様も、はじめましての観音様も盛りだくさん。ひとの祈りを辿っていく観音様の足跡を、さらにその後ろからつけていく一冊。内容からは外れるけれど、観音様と同じく 現世利益をもたらす「媽祖」「サラスヴァティ」「アナーヒター」などアジアの女神たち。本書は写真もたくさんなので、彼女たちに姿が似ているものがあったりすると国外との繋がりも意識できて楽しかったり。昔の人々が漁獲と安全を願ったように。恵みを乞うことと畏れることのバランスを保つことが、きっと観音様や水と 永く共に過ごす秘訣。

  • jun さん

    wiredでの畑中さんの特集が面白かったので、その勢いのまま本を手に取った。観音さまの種類の中に、十一面観音という種類があることすらはじめて知った。全国各地に点在する十一面観音とそれに紐づく物語が、書籍の中に散りばめられ、わたしの中でもつかみどころのないもやっとしたものとして形作られた。もう少し私なりに整理して消化していきたいところ。

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