宮本常一 歴史は庶民がつくる 講談社現代新書

畑中章宏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065317839
ISBN 10 : 4065317835
フォーマット
出版社
発行年月
2023年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
112p;18

内容詳細

「大きな歴史」から零れ落ちる「庶民の歴史」。日本列島のすみずみまで歩き、聞き集めた小さな歴史の束から、世間や民主主義、多様な価値、さらには「日本」という国のかたちをも問いなおす。

目次 : はじめに 生活史の束としての民俗学/ 第1章 『忘れられた日本人』の思想/ 第2章 「庶民」の発見/ 第3章 「世間」という公共/ 第4章 民俗社会の叡智/ 第5章 社会を変えるフィールドワーク/ 第6章 多様性の「日本」

【著者紹介】
畑中章宏 : 民俗学者。1962年生まれ。近畿大学法学部卒業。災害伝承、民間信仰から流行現象まで幅広い領域に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    恥かしながら、私の宮本常一体験は「忘れられた日本人」一冊のみ。更に、網野善彦先生の「宮本常一『忘れられた日本人』を読む」が良き手引書ではあったけれど、本書は、宮本先生独自の「庶民」や「世間」の受容の仕方も含め、より広い視点から宮本民俗学の見取り図を示してくれてありがたい。「旅する巨人」である宮本先生が、1964年に「今日観光ブームと言われているが、観光客が一体どれほど観光地に住む人たちの邪魔をしてないで寄与しているであろうか」と書いておられるのが面白い。今日的問題への警鐘は60年前から鳴らされていたのだ。

  • 佐島楓 さん

    読メでよく見かける名前なので、以前から気になっていた宮本常一。ガイドのつもりで本書を手に取ってみた。うーん、やはり「傍流」のひとなのか。現代人にはちょっと驚きの日本の原風景を取材し研究していたかたのようだ。やはり著作にあたるのが一番早そうだけど、いつ読めるかな……。

  • k5 さん

    ロシア文学で尊敬する中村健之介先生に、「宮本常一を読みなさい」と言われていたように思うのですが、碌でもない学生であった私は30年近く放置していました。東北旅行中に青森県立美術館を訪れまして、写真家小島一郎の展示を見て俄かに興味を持ち、それでも横着して新書本を電書で。興味は深まったのですが、この本自体はかなりな概説本で、やはり本人の著作を読まねばと思いました。

  • tamami さん

    「講談社現代新書」のシリーズ?「現代新書100」の一冊。近刊に『廃仏毀釈』等の著書がある畑中章宏が、同じ民俗学者で『忘れられた日本人』で有名な宮本常一の「民俗学」を紹介する。宮本は日本列島を隈無く歩き、採話を続ける中で、歴史を作ってきた主体としての民衆を念頭に、庶民史を構想、著作を重ねた。著者は、宮本がフィールドワークを社会変革の実践的な活動に結びつけようとした所に、「思想家」としての独自性があったのではないかとする。以下、宮本の残された著作や活動記録から、現代にも通じる宮本民俗学の特質を広く論じている。

  • ころこ さん

    短いので、読もうとすれば簡単に読める。しかし、理解するのはなかなか難しいのではないか。宮本に対して、学問的な方法論が無いという批判があるようだが、そこには暗黙の前提として残酷で乱暴な価値判断が存在する。日本論では最も強く批判される「世間」に対して、宮本は両義的ないし幾分か肯定的に捉える。ここに価値判断が存在するならば、庶民は労働者という階級となり、宮本のように表象することは出来なかっただろう。民俗学は読み方に意識的にならなければと警戒しているが、案外と多くの読者が同じ感触を持っているのではないか。

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