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医療民俗学序説 日本人は厄災とどう向き合ってきたか

畑中章宏

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784393291368
ISBN 10 : 4393291360
Format
Books
Release Date
October/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

禍を祓う祈りと呪い。疫病や天変地異などの「厄災」を民俗学的にとらえると見えてくるものとは?災害民俗学の一系譜として“民俗の医療”の端緒をひらく。

目次 : 1 医療民俗学序説(「医療民俗学」と「医療人類学」/ 集団による病の予防 ほか)/ 2 ケガレとコロナ(疫病神とウイルス/ アマビエ・ブームと「物言う魚」 ほか)/ 3 二一世紀の「まじない」(東京に奉納された「絵馬」―新海誠監督『天気の子』/ 水害伝承を記憶した「祭り」 ほか)/ 4 災害伝承を旅する(下地島の「ヨナタマ」―津波/ 甲州・信州の「風三郎」―風害 ほか)/ 5 「残酷」の時代に(「災害弱者」は救われてきたのか/ 難民・移民に冷たい国の難民・移民史 ほか)

【著者紹介】
畑中章宏 : 1962年大阪生まれ。民俗学者・作家。著書に『柳田国男と今和次郎』『『日本残酷物語』を読む』(平凡社新書)、『災害と妖怪』『津波と観音』(亜紀書房)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skr-shower

    読みかけ積読本解消強化中。厄災と向き合う日本人のまじない観、コロナとの関わりはなるほどという感じ。寺院がパワスポになりにくい考察は面白い。災害伝承の旅は別立ての方が良かったのでは。どこまでいっても責任の所在が曖昧で反省なく突き進む日本型政府官僚組織では移民も異国の人との共生もうやむやで冷たい着地点に落ち着くしかない。

  • UNI/るるるるん

    「序説」だったなぁ。なぜこの本を読みたいと思ったのか、それをメモしておけばよかった。●厄災への不安感と呪術へすがりたくなる気持ちはコロナ禍を通して容易に想像できるものだった。●山梨に帰省した女性の身元を暴けと荒れたネット、私も目にした他県ナンバーの車の「ずっとここに住んでいます」という貼り紙、たしか東北のほうで移住した矢先に不審な火事で亡くなった事件。簡単に感情は何百年も昔に揺り戻される。医学・科学が発達しても人間の感情は大小あれどこうやって揺れる。

  • AR読書記録

    タイトルと目次をぱらっと見たところからは、コロナを軸に現代(とまさに今)の民俗(学)のありようが見えてくるかな、というところを(こちらが勝手に)期待した読書だったのだが、「医療民俗学」というよりはあとがきにあるように「災害民俗学」だなと思ったし、事例の収集とそこからの考察みたいな構造が、まとまりきっていないような気がした。だから「序説」かな。より厚みを増した本論を俟つ気持ち。

  • chuji

    久喜市立中央図書館の本。2021年10月初版。2016年7月から21年3月にかけて色々。

  • たろーたん

    近代科学ではない医療として、「痛いの痛いの飛んでいけ〜」みたいなまじないや、妻の出産の成功のために祈る民間療法などを取り上げているのだと思ったが、とりとめのないエッセーだった。一章「医療民俗学序説」以外は、あまり民俗学的知見があるとは思えず、100日後に死ぬワニや志村けん、自粛警察などを適当に語ったみたいな内容だったため、正直期待外れでした。

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