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ISBN 10 : 482950904X
Content Description
本書は、太平洋戦争末期に掲げられた「一億総特攻」という異様なスローガンのもと、国民全体が戦場へと駆り出されていった歴史の深層に迫る。特攻は果たして志願だったのか、それとも命令だったのか。軍人や一般市民の証言を通じて、個人の意志が圧殺された実態を浮き彫りにする。さらに、特攻を推進した軍上層部の責任、沖縄戦における集団自決との連関、そして「総力戦」という名のもとに進められた国家の暴走を多角的に検証。特攻とは、時代が生み出した狂気だったのか。それとも、冷徹な戦略だったのか。過去を知ることは、未来を守ることにつながる――いま、あらためて問われる戦争と人間の本質がここにある。
【目次】
一 元特攻隊員及び特攻隊員の関係者たちは何を語り伝えるのか
二 一億総特攻は愛国的行為か犬死か
三 志願と命令の問題がなぜ重要か
四 一億総特攻の前哨戦 沖縄戦
五 一億総特攻に導く陸軍首脳の面々
六 陸軍の一億総特攻の方針に追従する海軍
七 一億総特攻の実施 老若男女問わず勇んで戦場へ
【著者紹介】
畑中丁奎 : 1980年兵庫県生まれ。日本大学大学院法学研究科政治学専攻博士前期課程修了。現在、高等学校教員。歴史研究家。専門は日本近現代史、日本近現代政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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