青が破れる 河出文庫

町屋良平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309416649
ISBN 10 : 4309416640
フォーマット
出版社
発行年月
2019年02月
日本
追加情報
:
180p;15

内容詳細

ボクサー志望のおれは、友達のハルオから「もう長くない」という彼女・とう子の見舞いへひとりで行ってくれと頼まれる。ジムでは才能あるボクサー・梅生とのスパーを重ねる日々。とう子との距離が縮まる一方で、夫子のいる恋人・夏澄とは徐々にすれ違ってゆくが…。第53回文藝賞受賞の表題作に加え二編の短篇、マキヒロチ氏によるマンガ「青が破れる」、そして尾崎世界観氏との対談を収録。

【著者紹介】
町屋良平 : 1983年、東京都生まれ。2016年に『青が破れる』(小社刊)で第53回文藝賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    青春ですなあ。Toi booksで購入のサイン本。磯上竜也さんと著者と大前粟生さんは「全身が青春」で詩日記を交換する仲。若者の愛の形を感じさせてくれる。「青が破れる」はボクサーになりきれない主人公が、人妻に溺れる弱さと、友人の病身の彼女と病院のベッドで添い寝するなど定まらない心を表す。周囲の人たちの死によって、青が破れても、彼には走ることしかできないのだ。第53回文藝賞受賞。「脱皮ボーイ」・「読書」・マンガ「青が破れる」、最後に対談で新しい作品を読んで初めて前の作品の評価がされると言うのは確かにそうだな。

  • ユザキ部長 さん

    読みにくい。あえて平仮名を使ってるのか?句読点の位置も変に感じた。話としては深いんだろうけどイマイチ理解できなかった。何となく目にして手に取った本でしたが残念。

  • 里愛乍 さん

    友人とその危篤の彼女、不倫の彼女とその子供、くそスピリチュアルボクサーの梅生。彼らの何でもない日常がドラマチックにかつ淡々と綴られている。時折ピリッと刺さる言葉、起伏の激しさは抑えめながら何気に重い。「人生ってなんなの」と思考できるのは安定の証拠。「ブレないことより嘘くさくないこと」巻末の対談は眼から鱗の連続、かなり面白い。

  • りつこ さん

    河出文庫の斎藤壮馬表紙に惹かれて購入。「愛が嫌い」がものすごく好きだったので期待を持って読んだのだが、これもよかった。これがデビュー作とはあなおそろし。自分では頑なに傷つきやすい何かを守っているつもりでいても実は全然守れていなくてむき出しになっていてとても傷つきやすい。そうやって脱皮を繰り返して少しずつ面の皮が厚くなっていくのか。いやでも多分厚くはなれない。ただ経験が重なっていくだけで。瑞々しい感情が、独特の息継ぎをするような文章で表現されていて、とてもよかった。

  • カノコ さん

    ボクサー志望の秋吉は、友達のハルオの「ナンビョー」の彼女・とう子に出会う。才能あるジムの後輩・梅生。夫氏のいる恋人・夏澄。なんといえばいいのだろう。ひらがなが多用された文章は一見するとまろやかでやさしいが、その実すごくきびしいものがある。終わりにむかってたしかに紡がれる文章が、無性にすきだ。なにげない言葉のあちこちに、本当のことがあって、ひどくどきりとする。物語に漂う気だるさは、生きていくことと死にゆくことへの諦念で、なにひとつ前向きなぶぶんはないのにすがすがしい。そのすがすがしさだけが、かなしい。

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人物・団体紹介

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町屋良平

1983年生まれ。2016年「青が破れる」で第53回文藝賞受賞、第30回三島由紀夫賞候補。2018年「しき」で第159回芥川龍之介賞候補、2019年「1R1分34秒」で第160回芥川龍之介賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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