Product Details
ISBN 10 : 490818450X
Content Description
【内容紹介】
父は、泣く。父は、彷徨う。父は、怯える。父は、眠らない。父に寄り添う暮らしは、思いがけないことばかりだった。「私」は思う。いったい父の何を知っていたというのだろう。
主人公の「私」は中学生の一人娘を事故で失い、かたくなな心を持て余している孤独な女性作家。高齢の母がソウルの病院に入院したため、故郷に一人暮らしとなった父の世話を兄弟たちに頼まれ、老いた父に向き合うことになる。「アボジ(お父さん)」と呼びかける父は一九三三年生まれ。植民地期、朝鮮戦争、南北分断、軍事独裁、民主化抗争といった朝鮮半島の激動の時代を生きてきた。
「苦難の時代を生きた」人、「もし、いい世の中にめぐりあっていたなら、もっといい人生を生きることができたであろう」人‥‥。そんな「匿名の存在」に押し込めて過ごしてきた父に、あらためて寄り添い、「私」が分け入っていく父の記憶のひだ、父の人生の物語。
「極めて個別の父」を描きながら、読み手の胸を震わせ目頭を熱くする「普遍の父」とは。
【著者紹介】
申京淑 : 1963年、全羅北道井邑市生まれ、ソウル芸術大学文芸創作科卒。22歳で文壇デビュー。詩的で独特な文体で人気を博し、韓国文学を牽引する作家となる。李箱文学賞、現代文学賞、万海文学賞、東仁文学賞など受賞多数。2008年に発表された『母をお願い』(安宇植訳、集英社文庫)は世界41カ国で出版され、252万部の大ヒットとなった。2011年、同書でマン・アジア文学賞受賞
姜信子 : 1961年、横浜生まれ
趙倫子 : 1975年、大阪府大東市生まれ。韓国語講師。パンソリの鼓手および脚本家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Book Meter Reviews
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
powered by
たまきら
読了日:2024/10/22
ケイトKATE
読了日:2024/05/24
卍ザワ
読了日:2025/02/05
takenoko
読了日:2025/02/16
(外部サイト)に移動します
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .

