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稲と日本人 福音館の科学シリーズ

Nobue Kai

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784834081886
ISBN 10 : 4834081885
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

この作品には、なかなか見ることができない、「野生稲」という稲の祖先が登場します。
数万年前、中国の長江流域に生えていた「野生稲」は、私たち人間の祖先により見つけられました。それを、人間の食べものとして作りなおすところから、人類と稲の歴史は始まりました。
日本に稲作が伝わったのは、さらに時を経て、二千数百年前です。以来、日本人は、森を切り開き、山をけずり、疎水を作って水を引きこみ、海岸を埋めたて……、度重なる飢饉や自然災害と闘いながら、力の限りをつくして水田をふやし、稲作を続けました。稲と私たち日本人は、生死をともに生きぬいた、かけがえのない仲間同士なのです。
品種改良の結果、今、日本で作られているのは、十種類ほどの稲ですが、将来起こるかもしれない大自然の変動を乗りこえ、ともに生きぬいていくことができるでしょうか。日本人と稲の二千数百年の共生を、未来まで見据えながら描き出しました。

【著者紹介】
甲斐信枝 : 1930年、広島県に生まれる。故清水良雄氏(光風会会員、童話雑誌「赤い鳥」の画家)に師事。絵本に『雑草のくらし―あき地の五年間』(第八回絵本にっぽん賞。第十七回講談社出版文化賞。)などがある

佐藤洋一郎 : 1952年和歌山県に生まれる。専門は植物遺伝学。農学博士。現在、人間文化研究機構理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Aya Murakami

    図書館本。 稲と日本人が時空を超えた苦難の旅をする話。やはり中国か朝鮮半島から日本に渡って来たのでしょうね。下戸遺伝子とともに。 絵本としては結構字が多い方の作品とおもわれます。 稲の花がパカーンと割れて開花する(別のお米絵本ではその期間2時間)様子は生命の神秘を感じさせます。それにしても飢饉はイヤだなぁ。最近は食糧危機の話があちこちで持ち上がっていますし。ジーンバンクもいいですが農家さんや私たち家庭菜園家・ガーデナーの踏ん張りどころでしょう。

  • けんとまん1007

    いうも思うが、よく、これだけの絵を描けるものだと。その根っこにあるのが、観察するということ。稲、特に水稲はこの国だけでなく、世界にとっても重要な意味を持っている。そこにでてくるのは、収量という2文字。その次にくるのが、味わい。そして、安全性。実際、今はやっていないが数年前まで、米つくりも少しだけやっていたので、その厳しさもわかる。これから、どんな変化が待っているのだろと思った。

  • FOTD

    稲作伝来の話から、天明の大飢饉、天明三年の浅間山の大噴火、など物語に引き込まれて、あっという間に読み終わった。西日本の享保の大飢饉はウンカの大量発生が原因だったとか、水を貯める大きな池を作った話、隣の村へ水を送るトンネルを作った話、など知らないことばかりだった。前半が稲作の歴史だとすると、後半は品種改良や技術開発の話。日本人と稲作は切っても切れない関係だ。今後、米の消費量が増えるのか減るのかわからないが、子供から大人まですべてのひとに読んでいただきたいなぁと思った。

  • itokake

    日本語の「ごはん」が好き。朝ごはん、昼ごはん、夜ごはんの言葉をイギリス人に説明した時、「日本人はいつもごはんを食べるのね」と驚かれた。英語ではそれぞれ別単語だ。本書は著者が十数年に渡り取材を重ね、まとめ上げた作品。絵本というより、作品と呼びたい。ページをめくるたび、水田という仕組みを知った弥生時代の日本人の驚きを追体験し、米の不作による飢饉の苦しみを想像し、旅先から珍しい強い米を竹筒に入れて持ち帰り品種改良に励んだ人々に共感する。4000種の米が、戦後はわずか10種に。先人の知恵は、お米バンクに眠る。

  • 絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

    稲作の歴史を書いてある絵本。甲斐信枝さんですもの、細かい描写や風景がその時代時代を絵で語ってくれています。日本人の食卓には欠かせない主食はやはりお米。歴史だけではなく、品種改良の技術まで書かれ、現代に繋がっている。我が家はお米農家ではないのですが、昔は作っていたようで、本に書かれていた通りもっとお米を食べていたそうです。現在は年間の米消費量は一人当たり平均60キロ、1960年代は120キロだったそうです。半分ですか…米余りと言われているのに、外国米を輸入している現実なんですよ。

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