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ひとかけらの木片が教えてくれること 木材×科学×歴史

田鶴寿弥子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784473044990
ISBN 10 : 4473044998
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2022
Japan

Content Description

仏像・神像、狛犬、歴史的建造物から入れ歯まで。様々な文化財に用いられた樹種を、科学的な方法で同定することで見えてくる「人と木の文化」。人がいかに木と向かい合ってきたのか。その答えを小さな小さな、ひとかけらの木片が教えてくれます。

目次 : 適所適材、温故知新―木と対話し続ける日本人/ あなたの名前は?―樹種を見分ける/ 何の木から作られた?―日本の仏像/ 何の木から作られた?―日本の神像/ 死者を弔う木―海を渡った仏像たち/ 私のふるさとは?―古い仮面が教えてくれたこと/ 眠りから覚めた文化財―ニヤ遺跡出土の木片たち/ 歯は命―木床義歯/ 人と地域と木材選択―歴史的建造物から見る用材観/ 稽古照今―茶室は木の文化の象徴/ 違いを探して/ 材鑑調査室

【著者紹介】
田鶴寿弥子 : 旧姓水野。福井県生まれ。京都大学農学部卒。京都大学大学院農学研究科修了、京大博士(農学)取得。現在、京都大学生存圏研究所講師。2021年第13回京都大学たちばな賞(優秀女性研究者賞)における優秀女性研究者奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • to boy

    木材解剖学という初めて耳にする学問を研究している著者による興味深い一冊。主に日本の歴史建造物、仏像、はては木床義歯などについて樹種の同定を行って歴史的な背景を探るという面白い話。顕微鏡だけでなく電子顕微鏡、CTスキャンなど最新の科学技術を駆使して小さな木片から作られたものの背景を考察しています。昔の人達が木の特性だけでなく木に対する信仰心や、当時の入手しやすさなど考慮して何故その材を選んだのか、ちょっとワクワクするような研究だと思いました。

  • Tenouji

    使われている木材の種類を見分ける=樹種を見分けるお仕事の方のお話し。偶然、本屋で見つけたが、タイムリーで面白かった。いろいろなトピックがあるが、メインは仏像で使われている樹種を見分けること。特に8世紀に用材の大きな変化が起こったらしく、その時代の仏像の用材が「カヤ」であることが、歴史調査の上で大きな発見であったようだ。それは『仏師から見た日本仏像史/江里康慧』でも、幾度も触れられていて、その科学的理由もわかって、興味深く読めた。

  • ひめぴょん

    人が生きるよりもっと長い時間を生きる木を畏敬の念を持って見ていた子ども時代を経て、木材解剖学の研究者になった著者。科学と人文学が融合した考古学者のような仕事。仏像、神像、狛犬、古面、茶室、和風建築などの樹種調査を行った様子が書かれています。木について知らないことが多いなあと改めて思いました。先日作ったお皿は欅。以下は文中引用。 未来だけを見るのが科学ではない、古の知恵から何かを学び取り、未来へつなげ、役立てる。それが寺田の伝えたかったことではないか。 日本書紀からうかがえる適材適所の知恵。 日本人の「心の

  • Koki Miyachi

    木材解剖学という学問があることを初めて知った。外から見ているだけでは特定が難しい樹種を、スライスしたサンプルで科学的に分析して解明する。日本の歴史的な木造建築の樹種特定を行い、改修や建て替えの時の樹種選定に役立てる。歴史的建造物に関わるロマンあれる世界である。そうした知られざる世界を知ることができて、とても得した気分。筆者の今後の活躍とこの素敵な世界を広めてくれるといいな。

  • skr-shower

    昔、黄楊の木で入れ歯を作ったという話は聞いたことがあったけれど…木材解剖学なんて分野も有るのかと驚いた。置かれる寺が違う国ならもちろん仏像も違う木で作るよね、とか金隠しも向いた木材があるのだと雑学が仕入れられました。細かい考察は少し飛ばしてしまいました…

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