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ISBN 10 : 4623081613
Content Description
「大正デモクラシー」の学問といえば柳田民俗学がその象徴とされてきたが、吉野作造の明治文化研究も在野性や反権力性が論じられてきた。本書では、吉野の「民本主義」論、東アジア論の全体から明治文化研究を読みなおし、その学問の本質を明らかにする。また柳田国男の思想をキリスト教精神、アカデミズム、政治という観点から再検討し、両者の学問に通じる第一次世界大戦のインパクト、普遍性への希求という特徴を明らかにする。
目次 : 吉野作造と柳田国男の比較研究/ 第1部 「大正デモクラシー」と宗教精神(吉野作造における「国体」と「神社問題」―キリスト教精神の普遍化と国家神道批判/ 柳田国男における民間「神道」観の成立とキリスト教―「国民倫理」形成と神社合祀政策批判/ 柳田国男における「固有信仰」と「世界民俗学」―キリスト教との関連から)/ 第2部 現実の政治認識と学説(一九二〇年代の柳田と吉野の政治思想―「共同団結の自治」と「政治的自由」/ 「デモクラシー」と「生存権」―吉野作造と福田徳三との思想的交錯/ 「共同団結の自治」実現への模索―「民俗」の価値および神道政策への提言/ 吉野作造の「現代」政治史研究―政治史講義を中心に/ 「郷土研究」とアカデミズム史学―「神話」研究の再興及び歴史資料編)/ 「大正デモクラシー」の学問の特徴/ 「新しい歴史学」と「我々の文化史学」
【著者紹介】
田澤晴子 : 1966年東京都生まれ。名古屋大学大学院環境学研究科博士後期課程修了。岐阜大学教育学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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