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田村哲樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784641150423
ISBN 10 : 4641150427
フォーマット
出版社
発行年月
2017年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;22

内容詳細

「どのような政治が望ましいのか?」「それによって実現される、あるべき社会の姿とは?」「そもそも政治とは何か?」。政治理論とは、こうした問いに答えるために、自由、正義、民主主義、ナショナリズムといったテーマについて深く考えてきた政治学の一分野です。本書は、身近な話題を切り口に、政治理論の考え方を基礎的なレベルからやさしく説いていきます。

目次 : 政治理論の始め方/ 政治とは何か?/ 「私の勝手」で済むか?―リベラリズム/ どうして助け合わなければいけないのか?―分配的正義論/ あなたも「不正義」に加担している?―グローバル正義論/ みんなで決めたほうがよい?―民主主義/自由民主主義/ 多数決で決めればよい?―熟議民主主義とラディカル・デモクラシー/ 民主主義は国境を越えるか?―グローバル民主主義/ 「私」とは誰か?―政治理論における個人/ 私は何をどこまでできるのか?/できないのか?―権力論/ 「私のこと」も政治か?―政治理論としてのフェミニズム/ 「国民である」とはどういうことか?―ナショナリズム/ 異文化体験でわかりあえるか?―多文化主義/ 公共性はどこにある?―市民社会論、コミュニティ論/ 「市民である」とはどういうことか?―シティズンシップ

【著者紹介】
田村哲樹 : 1970年、高知県に生まれる(広島県で育つ)。1994年、名古屋大学法学部政治学科卒業。1996年、名古屋大学大学院法学研究科博士課程前期課程修了。1999年、名古屋大学大学院法学研究科博士課程後期課程修了、博士(法学)。現在、名古屋大学大学院法学研究科教授。専門は、政治学、政治理論

松元雅和 : 1978年、東京都に生まれる。2001年、慶應義塾大学法学部卒業。2003年、慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了。2006年、英国ヨーク大学大学院政治学研究科修士課程修了。2007年、慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了、博士(法学)。現在、関西大学政策創造学部准教授。専門は、政治哲学、政治理論

乙部延剛 : 1976年、三重県に生まれる。1999年、京都大学法学部卒業。2001年、京都大学大学院法学研究科修士課程修了。2013年、ジョンズ・ホプキンス大学人文科学大学院政治学部博士課程修了、Ph.D.(政治学)。現在、茨城大学人文社会科学部准教授。専門は、政治理論、政治思想史

山崎望 : 1974年、東京都に生まれる。1998年、東京大学法学部卒業。2000年、東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。2006年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。現在、駒澤大学法学部教授。専門は、現代政治理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • えぬもり さん

    政治理論の初学者向けの教科書。一つのチャプター当たりの文章量はかなり少ないが、内容はかなりコンパクトにまとまっている印象。またチャプターをまとめる見出しはないが、大きなテーマを四つくらいに分けて書かれている。 政治を「集合的に拘束する正統な決定の作成」とする定義から始まる。これを基に様々な政治を論じていくわけだが、そもそもこの定義からひっかある人もいるかもしれない。 ただ、従来の政治像を刷新し、そのうえでどのように政治を考えるのかを知ることは、政治をどのように考えている人にも有用だと思う。

  • はぎはぎ さん

    大学の教科書用の政治理論入門書。各章が15ページ程度、15章からなっており、大体半期くらいで勉強する内容か。英語も含め新しい文献までカバーされていること、各章に問いが設けられていることなどが特徴。内容的な類書である小川仁志『はじめての政治哲学』は新書であるので、より手軽に読みたい場合にはそちら、ある程度腰を据えて学びたい場合には本書という使い分けができそうである。見取り図として非常に有用な一冊。

  • ヒ さん

    平野K一郎がすこしだけ出てきて苦笑 どういうつもりなんだろう

  • politics さん

    比較的リベラル寄りの若手政治学者による政治理論の入門書。内容は権力論や民主主義、ナショナリズムなどのオーソドックスなものから、グローバル正義論、政治理論における個人など、ユニークな論点も含まれている。内容はさほど難しくなく、政治理論を学ぶ際の最初の一冊としては最適ではないだろうかと思う。

  • すずき さん

    分析系の政治哲学を中心にした類書(例えば法律文化社の正義論や有斐閣の法哲学)に比べると、政治理論の中でも類書がそこまで重点的に扱ってないテーマをカバーしているので分業できていて良いと思う。特にデモクラシー周辺の議論、権力や公私区分などに関わる点などが丁寧なのかなと思う。有斐閣アルマの現代政治理論と同系統で、その方向の本をもう少し新しい知識をアップデートしながら丁寧にやってるイメージでいいと思う。教科書なので各論はあっさりしている。

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