Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• 百年の積読

  読了日：2024/12/11

  棄教者である自分にとってイエスは、神の子ではなくとも優れた思想家なのか、それともペテン師なのか、中々像が結ばなかったのだが、本書でビビッドな像を示してもらえた。少なくとも、奇跡的治癒話が全くの作り話でなく、イエスがヒーラーであったこと、ユダヤの宗教支配に対する鋭い批判意識を持ち、おそらく「メシア意識」も持っていただろうこと、そしてたぶん宴会好きの愉快な兄さんだったことなど、信じられる気がした。本書の中心テーマではないが、なぜ、そしていかに一個のカリスマが神格化されていくかというのも興味深く感じた点だった。

• hika

  読了日：2014/11/03

  イエスという男について。イエスの肉声を懸命に聞き取ろうとする試みについて。とりあえずべらぼうに面白い

• ぽぽんた

  読了日：2018/07/31

  「イエスはキリスト教の先駆者ではない。歴史の先駆者である」という書き出しで始まる本書は、強烈なるキリスト教批判の書であり、イエス・キリストを教祖に祭り上げて骨抜きしてしまったものたちへの怒りの告発書であるともいえる。人間が教団を創設するとき偉大なる教祖を如何に巧妙に利用していくかを垣間見る怖れさえも感じる衝撃の書と言わざるを得ない。

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