プロパガンダ・ポスターにみる日本の戦争 135枚が映し出す真実

田島奈都子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784585270317
ISBN 10 : 4585270310
フォーマット
出版社
発行年月
2016年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
158p;26

内容詳細

戦時期に政府とその外郭団体が製作したプロパガンダ・ポスターは、「戦争の勝利」を演出することによって国民の戦意を高揚させ、戦時体制の強化継続に絶大な効力を発揮した。長野県阿智村に現存する、1937年の日中戦争開戦から45年の終戦までの約10年間に製作された135枚のポスターをフルカラーで初公開し、詳細に解説する。

目次 : 第1章 募兵/ 第2章 戦時体制の強化/ 第3章 労働力の確保/ 第4章 女性と子供/ 第5章 戦費調達のための貯蓄/ 第6章 節約と供出/ 第7章 戦時期の長野県/ 第8章 傷兵・遺家族

【著者紹介】
田島奈都子 : 青梅市立美術館学芸員。専門は近代日本のポスターを中心とするデザイン史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アナクマ さん

    日用消耗品の紙製品であるのに戦時中にあえて残された貴重な資料。もちろんデザインとしても興味深い。◉支那事変勃発一周年(式典)とは。笑って突っ込む神鷲を、拝む心で飛機つくれ。銃後の戦線、重工業。県民一斉報国、一人一木植栽。一葉の桑も残さず繭に。◉「飛行機はガソリンだけでは飛べません。発動機やプロペラを完全に動かすために、さし油が要ります。そのさし油はヒマ(トウゴマの種子油)から採るのです。ヒマは日本全国どこでも出来ます、誰にでも簡単に作れます。一坪の空地でも利用してヒマを作り、前線の飛行機へ送りませう」か。

  • oldman獺祭魚翁 さん

    図書館本 別サイトで某氏の書評を拝見し、これは読んで(見て)おくべきと思い借り出して読了。先日 丁度印刷博物館へ行ったおり、其処に飾られていた欧米の戦時ポスターとの比較も出来て、プロパガンダの怖さを実感する。実際、有名な戦時標語である『進め一億火の玉だ』や『足らぬ足らぬは工夫が足らぬ』等のコピーは見当たらず、某氏も書かれて居るが、戦時国債の購入を促す物が多く見られ、当に「地獄の沙汰も金次第」を実感する。最近一部ネットで話題となっている2020年東京五輪大会協賛宝くじのキャッチコピー … 続く

  • Aby さん

    プロパガンダ・ポスター観賞も趣味のうち.初見のものも多数.その意味を考えると,厚生省の「優生結婚報国」が怖すぎる.長野県の地域限定版も必見.地域の産業との結びつきがよく分かる.よくぞ残してくれたものだ.調査研究に採択したポーラ美術振興財団にも感謝したい.そして,発行してくれた出版社が倒れないように,無駄遣ひせず,この本を買ひませう.

  • チョビ さん

    前書きより、「信濃毎日新聞社のプロパガンダ」に押されたか、バブル期のエリートにありがちな純粋さが彼女にもあるようだ。ポスターを残した方の意図はただ「平和な時代になったらポスターを世に出せ」でしかない。それを見て考えるのは我々なのに、それを読み取ることのできない我々の知識の脆弱さにつけこんで一学芸員の考えを押し付けるものではないはず。このポスターはポスターでしかない。その上で眺めてほしい。中共や旧ソ連のポスターは同じ意図があっても、彼女にとってはおそらく「プロパガンダ」ではない気がする。

  • Michio Arai さん

    図書館本。 藤田嗣治没後50年の回顧展を京都で観た。時系列に展示され藤田の足跡を辿ろうとする内容で、その中で藤田の戦争画が二点≪アッツ島玉砕≫ ≪サイパン島同胞臣節を全うす≫が強く印象にに残りこの本を手にした。 長野県阿智村に残る戦時中のものを紹介する内容で、横山大観、竹内栖鳳、川端龍子など当時から日本画の代表格だった面々の作品を目にすることができる。藤田の作品はない。戦後に藤田嗣治一人が糾弾されたようだが、何も戦争画は藤田だけではなかった。 当時の生活ぶりや世相を垣間見ることができ貴重な資料だと思う。

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