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生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像 ブルーバックス

田口善弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065195970
ISBN 10 : 4065195977
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

生物は、38億年前の太古の時代からゲノムに刻まれたデジタル情報を使いこなしてきた。地球上に存在する生命は、例外なくすべてデジタル情報の産物である。機械学習を駆使したバイオインフォマティクスの旗手が情報から見た新しい生命像を描き出す。

目次 : 第1章 ゲノム―三八億年前に誕生した驚異のデジタル生命分子(セントラルドグマ/ なぜ、セントラルドグマ、なのか? ほか)/ 第2章 RNAのすべて―タンパク質にならない核酸分子のミステリー(ジャンクじゃなかったジャンクDNA/ SNP=バグ ほか)/ 第3章 タンパクのすべて―組成を変えずに性質を変える魔法のツール(デジタルとアナログを繋ぐ/ 進化とRNAワールド仮説 ほか)/ 第4章 代謝物のすべて―見逃されていた重要因子(代謝物とは何か/ がんと回虫の意外な関係 ほか)/ 第5章 マルチオミックス―立ちはだかるゲノムの暗黒大陸(エピジェネティクス/ エピトランスクリプトーム ほか)

【著者紹介】
田口善弘 : 1961年、東京都生まれ。中央大学理工学部教授。1995年に刊行した『砂時計の七不思議―粉粒体の動力学』(中公新書)で第12回(1996年)講談社科学出版賞受賞。その後、機械学習などを応用したバイオインフォマティクスの研究を行い、最近はテンソル分解というもので変数選択する(!)という研究に嵌まっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • KAZOO

    少し生物学の勉強をし直そうと手に取りましたが、かなり難しいレベルの高い本であると思いました。生命を構成しているものがこのようなゲノムであって、そのゲノムにはかなりの情報があってその情報を操って生物が進歩してきたということがおぼろげながら理解できました。それにしてもこの分野における解析手法がどんどん進歩していることがよくわかりました。

  • mae.dat

    生命システムの神秘。( ¨̮ )。 絶賛賑わいを見せるの分子生物学界ですが、研究者以外にはちょっと取っ付き難い。でも本書は、伝えたい情報をギリギリ削ぎ落として、馴染みあるもの(主にコンピュータ)に喩えて説明されるので、難しさは緩和されている。 色々な事が分かって来て、膨大な量の分かっていない事があるんですね。しかも、どこから手をつけて良いか見当がつかない様な。しかしきっと、天才が突破口を切り拓き、それによってまた、多くの発見に繋がるんだろうな。しかも更なる疑問を倍加させて。 いいぞー、もっとやれやれ!

  • evifrei

    生物の遺伝子をデジタル信号と捉え、情報の観点から生命像への接近を試みる。扱われる生物学の知見はどれも基本的なものが多く、文体も読みやすいので気軽に手にとれる一冊。プロテオーム(タンパクのすべて)と題された3章にて扱われる「薬とはなにか」についての記述が特に面白い。アレグラ以前の花粉症治療薬で眠気を催していたのはタンパク質の性能に由来するといった指摘や、一酸化炭素で窒息するメカニズムなどには、そういう理由だったのかと感心させられた。また、4章で少しだけ紹介される老化を代謝物の観点から検討する試みも興味深い。

  • minochan

    一般向けの分子生物学入門書。とにかく喩えが豊富でかつ分かりやすい印象を受けた。セントラルドグマを音楽プレーヤーに例えるのは初めてきいたけど、よくある図書館の比喩より分かりやすいかも。タイトルから、もっと独自の視点で生き物を解釈する、意欲的な本かと勝手に期待したが、そういうのではなかった。

  • Bartleby

    DNA、RNA、アミノ酸、タンパク質など、生命にとって不可欠な要素を徹底的にデジタルなものとして捉える試み。その意味で、人体とAIがアナロジーによって語られる。AIが精緻にできすぎたシステムであるのに対し、生命体は、多少のミスを許容しうるロバストなシステムだ。自己と他者を截然とわけないことが生命の戦略だ。その鍵はタンパク質にありそうだ。デジタルとアナログをつなぐ、関節のような役割を果たしている。おかげで両者が共存できる。このうまいシステムにはただただ舌を巻くばかり。

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