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儒学者 兆民 「東洋のルソー」再考 叢書パルマコン08

田中豊

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784422203003
ISBN 10 : 4422203002
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

学者ですら躊躇なく使う中江兆民の代名詞「東洋のルソー」。その由来ともなった『社会契約論』の翻訳『民約訳解』は、なぜ漢文で書かれていたのか。また、その翻訳に込められた兆民の意図とは何だったのか。『民約訳解』を単なる翻訳書ではなく、兆民の思想書として詳細に再検討することで、兆民がルソーを介して、在来思想としての儒教に回帰し、それを刷新しようとした「儒学者」であったことを鮮明にする、画期的な思想史研究。

【著者紹介】
田中豊 : 1993年大阪市生まれ。関西学院大学法学部法律学科卒業。関西学院大学法学研究科博士課程後期課程修了。博士(法学)。専門は、日本政治思想史。現在、大阪経済大学非常勤講師、関西学院大学法学研究科研究員、ひょうご震災記念21世紀研究機構研究調査部研究員。主要論文に、「儒学者兆民序説―『民約訳解』における「義与利果不可得合邪」を中心に」(第1回江村栄一記念自由民権学術奨励賞受賞)(『法と政治』70巻4号、2020年)、「横井小楠と中江兆民における「西洋」認識―民本思想から民主思想へ」(白山ふるさと文学賞第40回暁烏敏賞第1部門“哲学・思想に関する論文”受賞)(『第40回暁烏敏賞入選論文』2024年)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • takao

    ふむ

  • 水紗枝荒葉

    明治期における言語と思想の緊張関係が面白いことは言うまでもない。本著が綿密な文献読解によって描くのは、中江兆民が単に儒学を用いてルソーを解釈したのではなく、むしろルソーによって儒学を再構築した様子である。例えば兆民はフランス留学帰国後に漢文塾に通い、鍛えた漢文スキルで『社会契約論』の漢文訳『民約訳解』を書いた。そのせいで評価は高いが普及しなかったらしい。漢文の採用はエリート意識のみならず、「民」が漢文という学術を修め「君子」になるという朱子学的な期待があった。女性の政治参加もこの範疇に含まれている。

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