特殊な役割の主人公なのね、と読みだしたら予想以上に制約が多くて。地名が架空のものでなかったのも手伝って、身近にいそうな感じがしました。終くんとのやり取りも、普通の同年代の友達とはこうはいかないんだろうな、と想像できて短時間の交わりだけれども「良かったね＆#12316;」とほっこりしました。高田先生のイラストも素敵です。

未成年の頃のラインハルトとキルヒアイスのお話や本編より昔のお話など5篇を楽しめます。「そういう人見たことある」等頷きながら読んでました。ロングインタビューも親切さ（という言葉でいいのかな……）が込められていて、アニメ版しか接してない方にもおすすめです（外伝なのでこの本だけ読んでも大丈夫です）。

ヤンが本編で何度か語ってることは、こういう経験を経て出てきた言葉なのね、と納得でした。同盟軍の中で似た経験をできる人は多くないはずで。そんな経験を身の危険なしに共有させてもらえるってお得な立場だな、と再認識しました。

本編1巻の頃より少し若い彼らの様子を見ることができて、本編との差が楽しいです。一人の男性を介して帝国側と同盟側のおなじみのメンバーがお互いに顔も名前も知らないまま、意外としっかり関わってます。「結局、彼の残したものって……」と考えこんでしまいました。

日記なので、本編に比べて文体が柔らかめです。加えて、イゼルローンにいるキャラ達のプライベートタイムをたっぷり語ってくれてるので本編とひと味違う楽しみがあります。

中学生の娘と大好きを共有できるとは思っていませんでした。その昔この文庫とは違い新書で読んだ母である私、娘にはこの文庫を新たに買いました。漫画の好みは、少年マンガがすきな娘と少女マンガが好きな私とでは相入れませんが…堂々の完結!昨年度のコロナ禍自粛期間から一年かけての読破です。

久々の薬師寺シリーズ楽しみにしていました！相変わらず邪悪な展開ではありますが、安心して読めるところがさすが！です！！

自分としては完結したのかしなかったのか？？とにかく終わって良かった。

明るくて快活な、それでいて芯のある物語。そして（ある意味で）超長寿作品。どうかどうか、４巻が出ますように・・・！