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ISBN 10 : 4791771680
Content Description
科学者たちは顕微鏡のなかの小さな生きものを、どのように病原菌としてとらえたのか。近代は病いについていかなる言葉で語ってきたか。微生物の発見。ワインの味。臨床医学の誕生。エイズとその隠喩。「らい」と戦後日本。疲弊と回復―。病いとその表象の向こう側にある、生きているわたしたちの歴史。
目次 : 1 身体を切る・開く(血液循環論と心臓―近代医学の身体/ 顕微鏡が変えた世界の見方―人体のうちとそと/ 一九〇〇年的臨床身体・試論/ 一九世紀の果実、二〇世紀の種子―パストゥールについて)/ 2 病むことの意味・価値(誰もひとりではない、貧しいものはなおさら―フーコー『臨床医学の誕生』を読む/ 隠喩と科学の歴史―感染症と二〇世紀/ 疲れの病理学―P・ジャネにおける「病気」と「治療」/ 病いに別れを告げる―「らい」と日本社会の戦後)/ 3 生をとらえる・もとめる(“科学”と「信じられない事柄」/ 自生するものについて―アメリカ、二〇世紀をめぐる試論/ 臨界・生成・「われわれ」の知―「微細な生」をめぐって/ 生きているものをとらえる難しさ)
【著者紹介】
田中祐理子 : 1973年埼玉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。現在、京都大学白眉センター特定准教授。専門は、哲学・科学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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