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紀貫之

田中登(国文学)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784305706058
ISBN 10 : 4305706059
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本の歌の歴史に大きな足跡を残した代表的歌人の秀歌を、堪能できるように編んだ初めてのアンソロジー。本書は平安時代の歌人・紀貫之の歌を50首掲載。貫之歌の発想と表現を明らかにすることに重点を置いた。

【著者紹介】
田中登作 : 1949年愛知県生。名古屋大学大学院単位修得。現在、関西大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    批評家、あるいは歌学者としての貫之は、たしかに当代の第一人者であっただろう。また『土佐日記』の作者としても、文学史上に揺るぎない地位を獲得している。さて、歌の実作者としてはどうか。正岡子規の貫之評「下手な歌よみにて古今集はくだらぬ集」というのは、あまりに酷評だが、全くわからないではない。そうはいっても、本書の巻頭歌「夏の夜のふすかとすれば郭公鳴くひと声にあくるしののめ」は貫之の中では名歌かと思う。部立ては夏になっているが、やはり恋の歌ととりたい。その方がずっと趣きも深いだろうし、古今にもふさわしい。

  • seri

    貫之の歌は静物画のよう。躍動感溢れる命の力強さ、思いの丈を歌うというのではなく、自然のもつ儚さ美しさや人の心の趣を技を駆使して言の葉で包んで飾り立てる、言うなれば言葉のブーケ。彼の歌論(古今序文)に魅せられて、ひたすら彼の代表歌を追い掛けた学生時代。今改めて読むと子規の批判も正鵠を得ている部分が確かにあると思える。それでも、やっぱりそれだけじゃなくて。千年の時をも越えて受け継がれるものを「つまらない」で片付けるほどつまらないものはないと思うんです。貫之の歌は情景美の妙。変わらぬ心象を伝えてくれる。

  • kaizen@名古屋de朝活読書会

    #紀貫之 #和歌 夏の夜のふすかとすれば郭公鳴くひと声にあくるしののめ #返歌 夏の夜顧客対応残業で訪れる先中区東雲 #説明歌 中区にて東雲町があった頃営業のため顧客訪問。東雲も担当地域。用語でわからなかったのは「ふす」臥す、「しののめ」東雲:よあけ。百人一首の「人はいさ 心も知らず ふるさとは花ぞ昔の 香に匂ひける」今昔秀歌百撰の「さくら花とくちりぬともおもほえずひとの心ぞ風もふきあへぬ」の解説もあり。

  • ピロ麻呂

    (マイベスト)色もなき 心を人に 染めしより うつろはむとは 思ほえなくに  どんな色にも染まってなかった私の心をあなたの色に染めたのに、まさかあなたの心が色あせていくとは思ってもみなかった…

  • かふ

    返却期限が近づいたので、まとめておこう。紀貫之と『古今集』の関係は『新古今集』と藤原定家よりも編纂ということに大きく関わっていると思う。季題を並べたのも後の俳句に影響を与えていると思うし恋歌の分類が見事で面白い。またその巻での登場人物的な歌物語が形成されるような作りになっている。小野小町や在原業平の物語が後世にできるのは『古今集』の影響が大きいと思う。 紀貫之は歌人として優れているだけではなく、こういう編集者としての優秀さが伺える。そこに確固とした編集方針があり、それが仮名序なのだろう。

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