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オタク文化とフェミニズム

田中東子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791776740
ISBN 10 : 4791776747
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

わたしたちの消費は「正しい」のだろうか
金銭と時間の投資、心身の過剰な労働、性的消費との葛藤‥、わたしたちと「推している」対象のあいだにはさまざまな問題が浮かびあがってくる。しかし、その活動に喜びが見出されることは間違いない。喜びと苦しさとが入り混じるその実践をすくい取りながら、「推し活」社会の現在地を描きだす。「推し活」論の決定版!
エンターテインメントをめぐるモヤモヤを考えるための補助線となる書。

【著者紹介】
田中東子 : 1972年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(政治学)。現在、東京大学大学院情報学環教授。専門は、メディア文化論、第三波以降のフェミニズム、カルチュラル・スタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • とよぽん

    感情労働、消費文化、やりがい搾取、オタク活動、推し活商機、などなど、見慣れないかつ聞き慣れない用語が次々と登場して、最初は読みづらいと感じた。しかし、中盤から後は次第に面白くなり、アイドルとフェミニズムの結びつきが「ない」ものから「そうなのか〜」という感じに変わってきた。経済と文化、とても奥深い! 田中東子さんに注目していこう。

  • msykst

    オタク文化が孕む両義性というテーマを通底させようとしているのだと思うのだけど、正直、量的な印象としてはオタク文化の負の側面の方が多く論じられていたように思った。オタク文化を取り巻く感情労働ややりがいの搾取、経済やマーケティングによるオタク文化の搾取の気持ち悪さ、そして何よりも性搾取や性規範の再生産の問題を相当シビアに論じつつ、しかしそれでも尚オタク文化がもたらす解放への信頼を手放さず、何よりも自身がオタクである事をどう肯定できるのかと葛藤する姿勢はシンプルに誠実だと思った。

  • ankowakoshian11

    読了。タイトルの"オタク文化"は"女性ファンの推し活文化"の意である。またかなり恣意的にピックされてある文も多い。引用文の内容に引き寄せて書かれている例え話、アイドルとファンの交流(SNS等を通した)ケア労働の下り等、強引な箇所が散見。研究書というには個人観測とエッセイ擬きの内容も多く占め、定義も限定もなく広範な"オタク文化"といいつつ、内容は限定した界隈のみの論に留まる。

  • 綿

    研究書とするにはかなり軽い読みもの感があり、もう少し根拠が欲しいなと思う部分も散見したが、「推し」や「推し活」という言葉、現象がいつごろから世の中に浸透していったか(劇団雌猫の『浪費図鑑』にはまだ「推し」は使われていないと知って驚いた)を改めてまとまった文章として追えたこと、また個人的には特に「第2章 推し活と労働」から「第6章 ジャニーズ問題と私たち」までに「推し」たちの労働環境(それによって得られる賃金水準も含む)や、ファンコミュニティのあり方についての分析が丁寧に記されていたのがよかった。

  • たろーたん

    「推し活と資本主義」のタイトルの方が内容に近いのではないかと思った。オタク文化とフェミニズムは仲が悪いのでそれをどう調理してくれるかを期待していたが、本の内容は女子オタクの推し活動の実態や男性アイドルが資本主義の中でどのように扱われているかという感じで、オタク文化VSフェミニズムという感じではなかった。M字曲線が薄れて女性が消費主体になったことやアイドルのやりがいの搾取など興味深い点はあるが、思っていた内容ではなかった。(続)

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