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文学が教育にできること

Minoru Tanaka

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784316803258
ISBN 10 : 4316803255
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ポスト・ポストモダンの時代に文学が教育にできることとは?「読むこと」の秘鑰が「夢の読者共同体」を創り出す。“第三項”と“語り”をめぐる探究へ。

目次 : “第三項”と“語り”、ここから始まる。―「まえがき」として/ 芥川龍之介『蜘蛛の糸』―“鈴木三重吉の呪い”を超えて‐童話『蜘蛛の糸』の誕生/ あまんきみこ『おにたのぼうし』―『おにたのぼうし』の“語り”とプロット‐ポストモダンの入口と出口/ 新美南吉『ごんぎつね』―『ごんぎつね』試論‐「物語」による共生/ 今西祐行『一つの花』―「父」のいない楽土‐寓話として『一つの花』を読む/ 宮澤賢治『注文の多い料理店』―鏡のような物語/「紙くづのやうになった」顔の語り手‐宮澤賢治『注文の多い料理店』論/ 宮澤賢治『オツベルと象』―『オツベルと象』‐その語りを読む/ ヘルマン・ヘッセ『少年の日の思い出』―『少年の日の思い出』、その“語り”から深層の構造へ‐「光」と「闇」の交錯を通して見えてくる世界/ 太宰治『走れメロス』―『走れメロス』/ 魯迅『故郷』―『故郷』(魯迅)における二重映しの“月”の風景と“無”の思想〔ほか〕

【著者紹介】
田中実 : 1946年福岡県柳川に生まれる。立教大学大学院博士課程満期退学。都留文科大学教授。近代文学を専攻

須貝千里 : 1950年東京都板橋区に生まれる。法政大学文学部日本文学科卒業。山梨大学教授。主に国語教育史、文学教育論を研究対象としている。近年は文学作品の教材価値の研究に関心をもち、文学研究と文学教育研究の相互乗り入れという立場から、宮澤賢治の作品の研究に挑む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • きつね

    オツベルと象、メロス、山月記の章は読みながら授業を構想しやすい。論者の作品に対する読み筋がはっきり示され、教材としての読みどころ=教育課題が見えてくるからだ。しかしあとの章は果たして「文学が教育にできること」という題に応答、或は国語教員に読んでもらおうとしているのだろうか。(本書の想定読者如何?)蜘蛛の糸の改行や文末の異動についてまとめたり、舞姫の母の諌死説を検討したりするのは文学研究的ではあっても、教育に資する議論といえるのか。テクスト論への敵視は、中高の授業内容の実態と噛み合った問題設定なのだろうか。

  • ぴー

    メモ、山元隆春の注文の多い料理店、安藤宏の走れメロスのみ

  • るい

    文学の読み方の提案があった。高度な一面もあったが、どれも面白いものだった。

  • 澪標

    「語り」を考えるうえで、良書。

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